夢月亭~下手の横好き~

夢月亭清修の小説&バス釣りブログ♪小説の更新情報・小説・釣行記録・その他諸々掲載してます★

R-18小説:妖・密事(あやかしみつじ)シリーズ更新!  

本日幻創文庫にて小説が更新されました!

奇譚×官能の連続短編小説、『妖・密事(あやかしみつじシリーズ』です。

副題『壺中天の宴』も中盤戦、今日の更新は「壺中天の宴Ⅲ」になります。

ここからがっつり官能シーンでございます!
(当作品は官能小説です☆18歳未満の方はご遠慮ください☆)

≪本日更新作『壺中天の宴Ⅲ』試し読み↓≫
「ありがとう――昔ね、貴方と良く似た人を知っていたわ。今はもう、逢えない人よ――」
 そう口にして、不覚にも涙が溜まった。こんな姿を見せる為に紡いだ言葉ではなかったつもりが、一度言葉にすれば止め処なかった。ほろり、涙は零れてしまって――
「私、とてもその人が好きだったの。でも、結局その人のこと、何も分からないまま終わってしまったわ……それがね、今でも悔しいのよ。だって、あんなに好きだったんだもの…」
 立ち尽くしていた正信はベッドの脇へと片膝突いて、明美の右手を両手で握り締めた。
「……分かってくれるの? この気持ち――」
 軽く首肯した正信の目が、真っ直ぐに明美の顔を見据えていた。その視線にどうしようもなく胸は高まって、包まれた右手に籠もる熱握りしめるかに、明美も握り返す。
 そうして、彼女は想った。
(似ているんじゃなくて、まるで同一だわ――目の色以外、全く一緒。嗚呼、私、この人になら――)
 胸の高鳴りが、遂には恥じらいを捨てさせるに至る――。

続きはこちら→壺中天の宴Ⅲ

本作を始から読む方はこちら→壺中天の宴Ⅰ

シリーズ一覧はこちら→妖・密事シリーズ一覧


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Posted on 2016/08/31 Wed. 23:57 [edit]

category: 小説更新

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tag: 官能小説 
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相模湖 バス釣り~このままじゃ駄目だ…  

少し日が空いてしまいましたが、8月27日(土)に相模湖釣りに行ってきました^^

後輩Iと共に柴田ボートから出船!午前中は勝瀬橋上流を上ってみます。

僕はフィネス系のリグをアレコレ投げ分けつつ、広く探りたいときはスピナベを入れる――そんな作戦です。

対してIはブルフラットのライトテキサス一本勝負!

前回より水質は回復傾向でしたが、まだまだショートバイトが多くて乗せるのが難しい感じ――ですが、そういう時はボートの進行上先行してキャストしていたIのライトテキサスよりもフィネスが有効でした。
082728.jpg
オーバーハングやレイダウン絡みはドライブクローラー3.5のノーシンカーリグで、ワンドの入り口(岬状ストラクチャー)ではライブインパクト3のキャロライナリグをズル引きで、計アベレージサイズを三匹ゲット♪

Iはショートバイトに苦戦しつつも一匹ゲット。
082732.jpg
数はフィネスに軍配が上がりますが、釣れれば型の良いブルフラットという感じでした。

昼頃からは降り出した大雨で若干バイトが遠のきましたが、本湖へ出てみるとシャロー隣接のディープでブルフラットが爆発!
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Iが会心の43㎝(1370g)!!

低気圧パワーでデカい魚の活性も上がってきたか!? 僕も真似てドライブクローのテキサスをちょいディープへ投入。

それなりに当たりはあるのですが持って行く感じが無く、なかなか乗せることができません。

そんな中、Iのブルフラットに再び強烈なバイト!! この魚がかなり大きくて、僕の目測だと55㎝くらいありそうだったのですが……I、ハンドランディング寸前でフックオフ、まさかのバラシでした><;

40UP釣ってるのに凄い凹みようのIがなんだか哀れ……40UP釣ってない僕が慰めに回るというww

まぁでも、気持ちは分かります。笑

その後僕は「ちょいディープにフィネスな釣りを沈めたらどうだろう?」という発想の元、ライトキャロをポイントに投入してみました。
082725.jpg
ちっちゃいのが釣れましたw

ここらでタイムアップとなりボート屋へ帰着。

自分なりに適材適所のリグを投げ続けたつもりですが、この日もサイズが出ませんでしたね~><;

なんだか自分の釣りに限界を感じ始めています。笑

フィネスは有効な戦略だし、シチュエーションに合わせて釣りをする為には欠かせない存在です。でも、広大なフィールドで大きい魚を探そうと思ったら低効率なのかも知れないですね……。

フィネスで大きい魚が釣れないわけでは無いですし、大きい魚と小さい魚がまったく同じポイントにいるとも思いませんが、だからといってフィネスで探し回っても答えが返ってこない、そんな感じですよ^^;

ならもっとストロングな釣りで探し回るべきか? マッチザベイト以上に「あれ何なん!?」ってバスの好奇心を刺激する大きいルアーを投げ続けるべきか?

たぶん自分に欠けているのは大きい魚、賢い魚へのイメージなんだと、漠然と思うようになってますw

なのでこれから相模湖に行くときはちょっとずつスタイルを変えて挑んでいきたいなぁと^^

――なんて考えている間に夏が終わりそうじゃないですか。笑 なんだか焦りを感じてしまいます><


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Posted on 2016/08/30 Tue. 16:46 [edit]

category: 相模湖

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tag: 釣り  相模湖  ノーシンカー 
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小説:紅葉怪奇譚 『紅葉の失恋』 まとめ  

     小説:紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 まとめ


2016.06.28から2016.08.16まで当ブログで連載致しました小説:紅葉怪奇譚Ⅱ『紅葉の失恋』のまとめ記事になります。

拍手やコメントを下さった皆様に感謝! とっても楽しく更新することが出来ました!

続編、いつか書けたらいいなぁと思っています♪

尚、当作品はお絵かき自由でございます^^挿絵やイメージ画など随時募集しておりますので、もし書いてくださる方がいらっしゃいましたらご連絡ください♪

☆―――――――――☆

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.1~失恋のはじまり、二人の宮内さん~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.2~お前、良い奴なんだな~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.3~晩、ろくろ姐と逆手拍手の話~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.4~お見舞いの約束~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.5~あかり探偵の情報収集と幼馴染の会話~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.6~昏睡した伊藤君の傍には…~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.7~三人の事情と珈琲の味~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.8~解決、完全に失恋した~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.9~祐介の気持ち~

紅葉怪奇譚Ⅱ 『紅葉の失恋』 No.10 (終) ~太郎と握手~

前話はこちら→紅葉怪奇譚Ⅰ 『紅葉の相棒』


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Posted on 2016/08/27 Sat. 22:40 [edit]

category: 小説:紅葉怪奇譚Ⅱ

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tag: 小説  まとめ 
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R-18小説:妖・密事(あやかしみつじ)シリーズ更新!  

本日幻創文庫にて小説が更新されました!

奇譚×官能の連続短編小説『妖・密事(あやかしみつじ)シリーズ』です。

全六回を予定している『壺中天の宴』、そのⅡでございます。

是非是非、幻想文庫に遊びに来てください^^


 ≪本日更新作、壺中天の宴Ⅱ・試し読み↓≫
「えぇ、皆楽しんでおられる様子で何より――じゃが、この宴の本番はここからである。儂から皆へ、摩訶不思議な時間をこれから提供したい」
 壇上脇から何人もの使用人が現れ、皆それぞれに一つずつ、大きな白い梅瓶を抱えている――彼等はそれを丁寧に兼藤氏の前へと並べ始めた。
 その様を満足げに眺め、彼が再び曰く。
「皆、壺中の天という言葉をご存じだろうか?」
 一拍、皆の反応を窺うように置いて彼は続けた。
「俗世と切り離された別の天地が、まぁ壺の中に存在するという故事よな。今ここに並べられた壺の一つ一つに、その真実がある」
 兼藤氏を除き会場の誰もが言葉を発しなかった。おそらくは誰も彼もの脳裏に件の噂が過ったことだろう。故に今、その真実が明らかになるを覚り、皆口を噤んで兼藤氏を見守っているのである。
「そうだ、皆、この壺の中には別の天地が広がっている。それを体験してみたくはないか?」
 この問いに、最前列の円卓に陣取っていた一団の、中でも怖いモノ知らずと思しき年若き者が手を上げたて答えた。
「どのようにすれば、それを体験できるのでしょうか?」
 にやり、と兼藤氏が顔を歪めた。

続きはこちら→壺中天の宴Ⅱ

最初から読まれる方はこちら→壺中天の宴Ⅰ

シリーズ一覧→妖・密事シリーズ
(当作品は官能小説です☆18歳未満の方はご遠慮ください☆)


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Posted on 2016/08/26 Fri. 21:40 [edit]

category: 小説更新

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相模湖 バス釣り~台風後二日目、本湖にて。  

昨日、8月24日は相模湖単独釣行でした。

ボートのレンタルは柴田ボートさんにて。
0824shibata.jpg
台風の後だけあって水はどこもかしこも土色一色。浮きゴミや流木の類が半端じゃなかったです。

上流の水も流石にダメだろうと予想し、朝から本湖一択!でしたが――いつも世話になっている北岸のポイントはゴミが溜まり過ぎていて近づくことすら出来ず……(しばらくの間釣りできないかも、というくらい溜まっていました)

小寒沢ワンド付近からようやく岸際で釣りできる感じでした。

で、レイダウン等をワームで狙うのですがなかなか反応がありません。予想通り激渋模様です。笑

一応フロッグで薄めのゴミ溜まりなんかもやりましたが、やはり無反応。

こんな時どうしたらいいのか……と迷いつつ、ボトムを広く探るべくライトキャロをリグって小寒沢へINしました。

小規模ワンドは全体的に浅いので岸際だけじゃなく真ん中も良い時があります。

入り口付近から遠投してワンド内をとにかく広く探ってみました。

ボトムのゴツゴツ感を感じていると釣れそうな気がしてくるから不思議です。…で↓
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一本目は29センチ!

今回は流石にボウズ食らっちゃうんじゃないかと心配していただけに、前回弁慶堀で豆アジサイズしか釣れなかっただけにw29センチでもめちゃくちゃ嬉しかった!笑

―☆タックルデータ☆―
ロッド:Abu Garcia HornetStinger 652ML MGS MiddleRig
リール:Daiwa FREAMS2506
ライン:Rapala Rapinova-X MultiColor0.8号+Seaguarフロロハンター8lb
ルアー:KEITECH LiveImpact3+INFINIhobbit#8+タングステンバレットシンカー3.5g(キャロライナリグ)
―――――――――――

小寒沢って小さいけど結構人気のポイントなので、こういう広い探り方って普段なかなか出来なかったりします。

台風後で渋さはあれど、釣り人が少ない時にはいつもと違った作戦が試せるものですね^^

ワンドの奥に行きつつも、同じポイントで粘々しているともう一本↓
082426.jpg
今度は26㎝とサイズダウン。でも、やっぱ嬉しいw

立て続けにもうワンバイトあったのですが、これは食った後ボートに向かってに走ってくるバスに上手くアワセを入れることが出来ずにバラシ><;

ん?なんかゴツゴツ感が消えたぞ?と思って少し巻いたらラインが微妙に横に動いてました。この後しっかりたるみを取ってからアワセれば良かったんですが、即アワセてしまった……ムズイー。

その後は遊覧船の発着する桟橋郡まで釣り流しましたがノーバイト。

釣果2本、珍しく15:00に早めの納竿といたしました。

途中、一号区の手前あたりで「なんか田辺哲男さん風な人がいるなー」と思っていたら、ボート屋桟橋に帰着して吃驚。

ご本人でした……^^

本当は「いつも田辺さんの相模湖の動画見まくってるんです!」と言って握手してもらいたかったのですが、僕に度胸が無く出来ませんでした。笑
0824LIVEINPACT.jpg
↑こちらは今日活躍したKEITECHのライブインパクト3インチ。

普段ドライブシリーズばかり使用している僕ですが、これ、昔から大好きなワームなんです♪

バス釣り始めたばっかりの頃、吉羽園で釣れない僕に一匹恵んでくれたのがこのワームのスプリットショットリグでした。

野池でも良く釣れた思い出があります。

浮きやすい発砲素材なのでキャロやスプリット、ダウンショットにもピッタリです^^

今日は久しぶりに使ってやっぱり釣れたw

今度はKEITECHの他のワームも試してみたくなりました♪


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Posted on 2016/08/26 Fri. 00:49 [edit]

category: 相模湖

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tag: 小説  相模湖  キャロ 
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R-18小説:妖・密事(あやかしみつじ)シリーズ更新!  

本日幻創文庫にて小説が更新されました!

奇譚×官能の連続短編小説『妖・密事(あやかしみつじ)シリーズ』――第参部の開幕です。

今回の副題は『壺中天の宴』

ちょっと長くなってしまったので6回に分けて連載予定です。

掲載の都度ブログで報告致します。どうぞよろしく^^


  ☆本日更新の『壺中天の宴Ⅰ≪試し読み≫』↓☆
 世に兼藤勝英(かねふじしょうえい)と申す好事家あり。この者、昭和中期の岩戸景気を貿易業で支えた産業人の一人であり、現在は御年八十――引退して尚、財界に影響力を持つ一人として知る人ぞ知る地位を持つ。
 寄せては返す波のような日本の景気を、安定成長の四字失うことなく乗り越えて来た彼には、財界人には似つかわしくもない《ある噂》が実しやかに語られている。
『兼藤の成功は、努力や才覚故成したモノに非じ――怪奇で、珍奇な物品の魔力が導き寄せた運命なのだ』
 これ初耳の財界人ならば誰もが一笑に付すことであろう。馬鹿馬鹿しい、なんと非現実的な――と。
 しかしこの噂裏付けるかに、彼、兼藤勝英にはある特殊な収集癖あり。それは――

 曰く付き骨董品の収集、である。

 呪われた掛け軸、妖刀、異界に繋がる壺等々――呪具や魔具とも呼べるような物品に対し、彼は莫大な金を投資する。
 そうして彼の元に集まった怪奇で珍奇な物品達は、新たな封印を施され、彼の所有する離島の洋館にて浅く微睡んでいると云う。
 この微睡みに触れる機会を得た財界人は、皆一様に件の噂を信じている――。

 続きはこちら→壺中天の宴Ⅰ

 シリーズ一覧はこちら→妖・密事シリーズ一覧
(当作品は官能小説です☆18歳未満の方はご遠慮ください☆)


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Posted on 2016/08/24 Wed. 18:46 [edit]

category: 小説更新

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tag: 小説  官能小説 
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弁慶掘 バス釣り~東京は甘くなかった  

今日は凄い雨ですね……

原宿駅で倒木、西武線で脱線事故など、交通機関もかなり乱れてしまっているご様子。

そんな中、自分は仕事が休みで現在引き籠り中です。

引っ切り無しにスマホが災害情報を伝えてくれていましたが、避難勧告もようやく解除されて一安心。

昨日の釣りの記事を書きたいと思います。
0821bennkei.jpg
今日の大雨が信じられないくらい昨日は晴天に恵まれていました!

午前中は珍しく池袋に用事があって、午後から暇だったのでその足で弁慶掘へ――13:00~18:00の釣行です。

ココ、一度行ってみたかったんですよ! なんたって場所が東京都港区赤坂! 大都会の真ん中でバス釣りができるんです。

駐車料金めちゃ高かったですが、電車で通っているアングラーも多くいるそうな。

(当たり前ですが)周辺は高層ビルばかりで普段通っているフィールドとは雰囲気が全然違います。

車運転していて「これから釣り!」っていう感触があまりなかった。笑
0821a.jpg
まず一匹目は一緒に来ていた友人A、フリックシェイク3.8のノーシンカーで。

雨で濁りが入っていて水質は良くありませんでしたが、取り敢えずの一匹。

しかしここから全然続かない……

ウィードをテキサスリグ(9g)で攻略しようと思っていたのですが、予想以上に厚いウィードで全然貫通しない――ポケットを打とうにもボートの手漕ぎ操船に四苦八苦。笑

アンカーを打っても船は風で流されてしまいます。

東京の小規模フィールド、他の釣り人も多くボートの操作にはなかなか神経を使いました。

そんな中、自分の釣果はウィードの無いシャローにて↓
0821b.jpg
豆アジサイズでした。笑

ドライブスティック3SPEC2の表層連続トゥイッチで。

そしてなんとこの日の釣果はこの2本のみ! 弁慶掘、舐めてたーw

都心だし、人が多いのは当然ですが、(エリアに当たりハズレの少ない)小規模フィールドならやり方さえハメちゃえばそれなりに釣れるだろうなんて考えていたんですよね~……いやいや、全然でした。

この日の午前中に行われていた弁慶フィッシングクラブのマスターズ的な?クラシック的な?大会によるプレッシャーもあったのかも……まぁだからこそ濃いウィードを狙ったのですが、9gより重いシンカーは持っておらず、攻めきれなかったです…。

弁慶掘難しい!でも、攻め甲斐のあるポイントが多くて楽しいフィールドでした^^

何度か通えば手漕ぎにも慣れる気がするし、また来ることがあればその時は朝一で、より重いシンカー持参で、頑張りたいと思います!


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Posted on 2016/08/22 Mon. 19:32 [edit]

category: 弁慶掘

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小説:紅葉怪奇譚 『紅葉の失恋』 No.10  

   小説:紅葉怪奇譚 『紅葉の失恋』 No.10



 翌朝、私は自分の部屋で目を覚ました時に、嗚呼、今日が日曜日で本当に良かったと思いました。なにせ昨日の今日ですから、早速学校へ行って坂之上君に会うなんてできそうもありません。ましてや、宮内さんとのツーショットなんて見せられてしまったなら、きっと泣いて早退したことでしょう。
 私は再びお布団を被り直して、現実逃避の為の二度寝を敢行しました。が、普段から早起きの私には遅いくらいの時間帯でしたから、頭はスッキリと冴え、スッキリとした頭は昨日の出来事を思い出したり、明日の登校を想像して憂鬱を育ててしまいます。
 まったく、どうして私ってこうなんでしょう。いっそ翠さんのようにパーッと遊んでみようかなんて考えもあったのですが、一体何をどうしたら楽しくなれるのか、それさえも思い付かず――。
 寝返りを打つと、すぐ目の前にはあかりちゃんの寝顔がありました。そう言えば彼女、昨晩は「添い寝する!」と言い張って譲らなかったのです。その寝顔があんまり気持ちよさそうに見えたので、ちょっぴり彼女が憎らしくなりました。
「何よ…人の気も知らないで……」
 いいえ、本当は知っているから、添い寝を譲らなかったのでしょう。でもしかし、そんな涎はんぶんのアホづらじゃあ説得力に欠けると言うかなんと言うか……。
 私がそのアホづらの頬っぺたをつつくと、彼女は『う~ん…もぅたべりゃれないよぅ……』と滅茶苦茶ベタな寝言を口にしました。それが少しだけ可笑しくって、だからそう、もう一回押したらどうなるんだろう? と思うのは自然の流れですよね? 実際にもう一度押してみると――
 ピンポーン――と鳴ったのはなんと家の玄関から。なんと、と言うか当然ですけれど、タイミング良く誰かが訪ねてきたみたい。パタパタと玄関に向かうお母さんのスリッパの音が一階から聞こえました。
 それから間もなく、お母さんは大きな声で二階にいる私を呼んだのです。
「紅葉起きてるー? 誠君が来たわよー!」
 なんだ、マスターか、と思ったのは尋ねて来たのが坂之上君だったらどうしようという気持ちがあったから。いいえ、彼は私の家なんて場所も知らないはずですけれど、こんな風に考えてしまうあたり、私自身、引き摺っているなぁと思います。
 ともあれ、何もそんな朝寝坊さんを呼ぶみたいに声を掛けなくてもいいじゃないかお母さん、と私は思いました。まぁ相手がマスターですから、面倒なので寝癖にパジャマ姿のままで玄関に出ちゃうんですけれど……。
 一階に降りると、マスターは珍しく私服姿で玄関に立っていました。最近は作務衣しか見ていなかったので新鮮な気がしたのですが、ジーンズに黒のウィンドブレーカー、黒のワークキャップというその姿は、昔に見たことがあるものでした。
「よ、紅葉、ちょっと付き合え」
「なに? 釣りに行くの?」
「ああ。久しぶりにな」
 そうです。マスターのその姿はお洒落でも何でもなく、ちょっとくらい汚れちゃってもいいかな的な、そういうスタンスの格好なのです。以前というか結構昔のことなのですが、その格好で魚釣りに出かけるマスターを、渋々見送った記憶がありました。その頃の私はまだ小さくて、一生懸命連れて行ってもらえるように頼み込んだのですが、水辺は危ないからと素気無くされたような……。
 それを想えば念願叶ってのお誘いのようですが、いえいえ、今や花の女子高生たる私(本当にそうか? というツッコミは受け付けません)が楽しめる遊びには思えませんでしたから、私はあからさまに嫌そうな顔をしました。しかしマスターはそんな私に全然取り合いません。
「どうせ暇だろ? じゃ、車で待ってるから――」と言ってあっさり玄関を出て行ってしまいました。
 私は溜息を吐いて二階に上がります。そう、着替える為です。なんだよ、結局行くのかよ――と思われてしまいそうですが、そう、結局行くのです。マスターの言動も、それが分かり切っているみたいで嫌になっちゃいます。溜息の一つも吐きたくなるってものです。
 でもまぁ、どうせ暇ですからね。
私はお布団を思い切り引っぺがしてあかりちゃんを起こし、マスターに習って汚れても良さそうな服をクローゼットから取り出します。
『う~ん………あれぇ? もみじぃ……どっか行くの?』
 あかりちゃんはベッドの上で両目を擦りながら私に聞きました。
「そうだよ。マスターが釣りに行こうって。あかりちゃんも行く?」
 釣りが好きと言うわけでもないでしょうに、あかりちゃんは目を輝かせました。
『釣り! 行く行く! 絶対行く!』
 未経験の物事にはなんでも興味津々で食付いてくる彼女です。誘われたこと自体も嬉しかったのでしょう。寝ぼけ眼もどこへやらで、早速いつものテンションになってベッドの上でぴょんぴょん飛び跳ねます。それが下の階へ響いたのか、お母さんがまた大きな声で呼びかけてきました。
「紅葉! うるさーい!」
「ごめーん!」
 私は咄嗟に謝って、あかりちゃんを睨み付けました――――てへぺろじゃないよまったくもうっ。
 黒のレギンスにデニムのショートパンツ、上はグレーのパーカーを着て――あ、このパーカーちょっとだぶだぶだなぁ……ま、いっか――寝癖を直して一階へ、玄関を出ると目の前にマスターの車が止まっていました。
 マスターの車は白の軽トラックです。元酒屋の緑ヶ丘家が配送に使っていた物で、かなりのお古。何度か乗せてもらったことがあるのですが、お世辞にも乗り心地が良いとは言えません。これからどんな場所へ向かうのか分からない私は溜息を一つ、車酔いしないかしら……と思いながらそれに乗り込みました。
「遅いぞ紅葉」
 今にも寝てしまいそうだったと言わんばかりの欠伸をしながらマスターがそう言いました。
「急に尋ねて来たのはそっちじゃない。女の子の準備には時間がかかるの」
「そういうものか?」
「そういうものなの」
「……その割には早かったような…」
「もうっ! いいから早く行こう!」
「はいよ」
『マコっち! おじゃまします!』
「うおっ!」
 憑代から飛び出したあかりちゃんを見て、さすがに怪異慣れしているマスターも驚きました。なにせ二人乗りの軽自動車ですから、突然車内に三人目が現れれば誰だって驚くはずです。あかりちゃんは私の膝の上に座るような形で現れました。
「なんだ、やっぱりお前も一緒かよ」
『あったりまえじゃん!』
「ま、いいけど。じゃ、出発するぞ」
『しゅっぱーつ!』
 動き出した軽トラはいかにも重たげにエンジンを鳴らし、私達を町外れへと導き始めます。
 私は妙にハイテンションなあかりちゃんの重みに耐えながら、横で運転しているマスターを覗き見ました。
 なんだか少し、残念そうな横顔に見えるのは私の気のせいでしょうか?

 辿り着いた先は私の家からひたすら東へ――ただただ広大な田園風景の真ん中を突っ切って、町を囲む山々も目前の場所です。
 私は案の定車酔いして、軽トラを降りるなり膝に手を突いて息していました。なにせ田園風景の真ん中、つまり舗装されていない畦道を長々と渡って来たのです。
「はぁ、はぁ……マスター、新しい車の購入予定は?」
「今の所ないなぁ」
 やっぱりか……と余計に項垂れてしまいます。私が頑張って店の売り上げが伸びたらその気になるでしょうか? いいえ、たぶんマスターなら、壊れるまでこの車に乗ることでしょう。
「っていうか、一体どこで釣りをするの?」
 見れば辺りは見渡す限りの田園です。植えられたばかりの稲がどんぐりの背比べ――後ろには小高い丘があって――ん?
『お~い! 紅葉ぃ! こっちこっち!』
 丘の上からあかりちゃんが手を振っていました。私はひぃひぃ言いながら手も突いてその丘を登ります。すると――
「わっ! すごい!」
 丘――ではありませんでした。登り切ってあかりちゃんの隣に立てば一目瞭然、目の前は河に切り取られたかの山々がそそり立ち、その内で温められていたであろう岩盤を露わにして水の流れる方向を変え、河は、青い空と山の緑を逆さに写す鏡のごとくと澄み渡り、ただ揺ったりと微笑んでいます。
 そう、私が登ったのは丘ではなく、土手。河は土手と山の間を流れ、私の視界は豪華絢爛の自然色に満たされていました。
 所々に見える黄色は山吹が伝える春の調べ――嗚呼、こんな場所が私の町にあっただなんて!
 風が、景色が、こんなにも気持ちいい。先程まで私を苦しめていた車酔いがどこかへ行ってしまったみたい――自然、手を握っていました。隣にいるあかりちゃんの手です。きっと彼女も、この景色に同じような感動を抱いていたことでしょう。
「お~い! 紅葉! あかり! こっちだ!」
 今度は下の方からマスターの呼び声がしました。見れば川縁から伸びる古い木造の桟橋があって、どうやらそこで釣りの準備をしていたみたい。桟橋には、それと同じくらい古そうな渡し船が一隻舫われていました。
 私達も桟橋に降りて、軽くマスターからレクチャーを受けて糸を垂れます。
 渡された竿は一本、私の背よりも長い竹竿に、丸浮と板重り、針には練り餌が付いています。あかりちゃんは早く魚が見たいのか、一生懸命私の浮きを見守っています。
 私はマスターが用意してくれたアウトドア用の小さな折り畳み椅子に腰かけて、のんびりと周囲を見渡しました。
 嗚呼、やっぱり、なんて綺麗な景色なんでしょう。足元を流れる水が、頬をくすぐる風が、私の心を洗い流すかのよう――。先程までベッドで落ち込んでいた自分が、まさかこんな気持ちになるなんて。
 私は隣で同じように糸を垂れているマスターの横顔をそっと覗きました。その顔は至って穏やかそのもので、不安も、悲しい記憶だって影も無く、ただそこに居る、ありのままそこに居ることの――それでいいと物語るかに。
 私は思いました。嗚呼、この人は知っているんだなって。私のことを、とても良く知ってくれている。
 気が付けばマスターの足元には宗次郎さんがいました。軽トラの荷台にでも乗っていたのでしょうか?
 宗次郎さんもあかりちゃんと同じようにマスターの浮きをじっと見つめています。きっとこの子の場合は、魚が食べたいのでしょう。
 嗚呼、みんないるな、と思いました。
 みんながいて、水も空気も綺麗で、空は青くて、雲が白くて、山が雄大で、山吹が可愛くて――これだけ満たされて、私はもう、泣くことなんてできないような気持ちでした。いいえ、明日のことはまだ分かりませんけれど、少なくとも今は――です。
 きっとこの気持ちは、翠さんの言う「だって勿体無いよ!」と同じかもしれませんね。
 こんな素敵な時間は泣いているよりも、笑って過ごした方がずっと気持ち良い。
 私はマスターに微笑みました。
「マコにぃ…」
「ん?」
 ありがとう――そう言おうとしたその瞬間です。
『紅葉! 引いてる引いてる!』
 次の瞬間にはぐいと竿ごと持っていかれるような重みを手に感じ、私は慌てました。
「きゃあ! どどどどうしようこれ! 重い重い重い!」
「かかった! 紅葉、慌てずにゆっくり竿を引くんだ!」
『頑張れ紅葉!』
 私は言われた通り腕に力を、ゆっくりと竿を立てるように引きました。すると浮かび上がってきたのは魚ではなく白い器。あれ? と思う間もなく、器の次は水草のような何か――その何かは器の周りからびっしりと生えているみたいで……。
 感の良い方なら既にお気付きかと思われますが、そう、さらに水から上がってきたのは緑色の肌、そして糸の先を呑みこんだ黄色い嘴。
「ぎゃああああああああああああ!」
 思わず叫んで、私は椅子から転げ落ち尻餅を突きました。
『いよぅ、誠の旦那、分福の野郎から分けてもらった酒、ありゃ美味かったぜぃ。ん? なんだい、見慣れねぇ嬢ちゃんだな。俺ゃ旦那に釣られたつもりだったが、こりゃ失敗失敗――ん? つーか嬢ちゃん、俺っちが見えてる? 見えちゃってるの?』
 商売人のような早い口調でそう捲し立てたのは、初見でそれと分かる程に知っている超有名妖怪、河童でした。
「よう、久しぶりだなー太郎。お前見ると春って感じがするよ。ははは」
『へへへ、水が冷たい時期は俺っちもじっとしてることが多くってさ。まぁぼちぼち店にも顔出す頃合いさね。ん? で嬢ちゃんは何者? ありゃ、宗次郎さんもいるじゃねぇか。んでこっちの幽霊嬢ちゃんは何だい? 知らない顔がずばぁだね。ずばぁ』
 マスターと河童の太郎がにこやかに話す様を見た私は「って知り合いかい!」と突っ込みつつ竿を振り下ろし、桟橋に上がろうとしている河童の器に一撃くれてやりました。
『痛い! なんだいなんだい乱暴な嬢ちゃんだ!』
「もうっ! 台無し!」
 私が初対面の河童に怒っているのが面白いらしく、あかりちゃんはお腹を抱えて笑いました。宗次郎さんは魚を待ちくたびれて欠伸をしています。マスターも、笑っていました。
「お~い!」
 その時土手の上から聞こえてきたのは翠さんの声。振り仰げば、翠さんと祐介さんの姿が。
「お兄ちゃん抜け駆けずる~い! 私達も誘ってよ!」
 二人が手を繋いで――いや、祐介さんの手は翠さんに引っ張られているみたい――土手を下ってきます。
 嗚呼、やっぱり、みんないるな――と私は思いました。そして――
 この幸せの中で、私はきっと、いつか、悲しい記憶に打ち勝つことができるように思ったのです。直ぐではないかもしれませんが、いつかきっと――。
 なにせ私の青春は始まったばかりです。青春に、消化試合など在り得ません。青春はきっと、その全てが青春なのです。
 ともあれ、ともあれ――私は桟橋に腰掛けてバケツの中の練り餌をつまみ食いしようとしている河童を見遣りました。未だ嘴に針を引っ掛けているのが何だか間抜けです。その間抜け面は、今後も慌ただしい日々が続いていくことを、私に想像させました。
 はぁ、と溜息を一つ、そして微笑んで、私は河童の嘴に手を伸ばし、針を外して言いました。
「私は柿川紅葉、お店で働いてるからきっとまた会うね、太郎さん」と――そして、彼に握手を求めました。

     *

 嗚呼、恥ずかしい。どうも恋の絡む話、恋バナはまだまだ苦手です。ましてや自分のことですから尚更……。
 ええ、そんなこんなで、以上が紅葉怪奇譚第二話――紅葉の失恋、でした。私こと柿川紅葉にとって此度の失恋が非常に大きな経験であったことは語るに及ばず(すっかり語り尽くしましたが)、私という殻に罅を入れた出来事であったことは間違いありません。今後は少しでも成長した姿をお見せできればな、と考えている所存です。
 それではこれにて閉幕。案内人は私、柿川紅葉でした。ごきげんよう。

                                      ≪――一旦閉幕≫
前話→『紅葉の失恋』No.9

――閉幕歌≪2016.08.16描き下ろし≫――

 不思議で美しい世界あり

 紙の扉は掌に

 失策も何処かでは傑作と成れり



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Posted on 2016/08/16 Tue. 00:17 [edit]

category: 小説:紅葉怪奇譚Ⅱ

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