夢月亭~下手の横好き~

夢月亭清修の小説&バス釣りブログ♪小説の更新情報・小説・釣行記録・その他諸々掲載してます★

小説:紅葉怪奇譚 『紅葉の失恋』 No.1  

   小説:紅葉怪奇譚 『紅葉の失恋』 No.1

 ――≪開幕歌(2016.08.01追記にて書き下ろし)≫――

 子の瞳に眩い粒の

 その色問わずと

 微笑む目あり

        *

 時折雪のちらほら降るは三月の、まだ私が中学を卒業して間もない頃のことです。私は着慣れない青いブレザーに身を包み、その新しい制服姿を三人に見せる為、野良猫達(ストレイキャッツ)に足を運びました。
 そんなお披露目会染みたことを私自身が主催するはずもなく、それは三人に、特に翠さんにねだられて行われることになったささやかな夕食会、私の入学祝です。
 貸し切りのお店は四人には少し広いようでいて、しかしお酒を飲んではしゃぐ三人には物足りないくらい。私は三人に散々制服姿を褒めちぎられて、隠しきれない照れに頬を染め、カウンター席に座っていました。目の前にはカウンター越しにマスターが、左右は新郎新婦に固められて、嬉し恥ずかしの宴席です。
 たった四人だけなのに賑やかで、楽しくて、そんな素敵な時間でさえ、いいえ、素敵な時間だからでしょうか? それでも、妖精は通るもの――やがて訪れた一瞬の沈黙は、祐介さん十八番の格言を味わうのに打って付けで、私にはとても印象深く残っています。

「青春の失策は、壮年の勝利や老年の成功よりも好ましい――」

 これはベンジャミン・ディスレイリィの言葉だそうです。私はその人物を寡聞にして知りませんが、その意味は解り易く、つまり祐介さんは、「失敗を恐れずに行動しなさい」と、「失敗からも学ぶことがあるのだから」と――だから頑張れ、と、内気で内弁慶な私を勇気付けるつもりでそう言ったのです。
 当の私は、言葉の意味よりも祐介さんのその行為が嬉しくて微笑みました。嗚呼、応援してくれる人がいるんだな――って。
 そうして祐介さんは、丁寧にラッピングされた一つの細長い包みを私に渡します。「これは僕達三人から、君へ――」と、お酒の為に赤く染まった顔でにっこりと微笑みながら。
 中に入っていたのは大人びたアンティーク調の腕時計、今ではすっかり腕に馴染んだそれです。嬉しくて、嬉しくて、私は何度もありがとうを繰り返しました。
 嗚呼、素敵な時間でした――素敵な思い出です。ですが、そんな優しい記憶とは裏腹に、今回これからお話しさせていただく内容と言えば、私にとっては恥ずかしい、恋の話、恋の失敗談――なのです。いいえ、ある意味成功と言えますし、例えばこの出来事を何度繰り返したって私は失敗を選び、成功を手にするに違いありません。だって、この頃の私に、恋愛経験皆無だった私に、別の道は絶対に選べないでしょうから。
 入学以来、教室の幽霊に気を取られていた私ですが、それも落ち着いた四月の終わりに、私こと柿川紅葉は恋に落ち、恋に破れ、この素敵な思い出の中にあった言葉と再び会い見えるのです。
 いいえ、失敗から何を学んだか、それを語るつもりはありません。そもそもそれを言葉にできるような語彙であるとか、豊富な人生経験を私は持っていませんから……。
 言葉にできる日はまだ遠く、しかし、今後の私を形作る一つの出来事ではあったかな――と、そう思うのです。
 ですから、申し訳ありませんが今回のお話は私が失敗を得るまでの過程、ただただモノローグです。
 あかりちゃんを除けば同学年の友達が一人もいない、そんな私が経験した滑稽な恋物語は、バッドエンドで幕を閉じます。
 こうして振り返ってみると、緑濃くなる一方の葉桜は、そんな物語を暗示しているかのようでした。
 それでは始めましょう。案内人は私、柿川紅葉が務めさせて頂きます。
 どうぞ、ごゆるりと。

     *

 私の在籍している一年D組の教室が旧校舎から視聴覚室へと変わり、普通の教室とは違う、コンサートホールを小さくしたような段差のある席、自分よりも低い位置にある黒板を見るのにも慣れ始めた頃です。授業は粛々と普段通りに、柳田先生の明朗な声が教室内に響き渡ります。
 私は私の傍らにふわふわと浮かんでいるあかりちゃんの雑談を懸命に無視しながら、黒板の内容をノートに写していました。
『ねぇ紅葉、昨日の晩に来た茶釜の狸さん、すっごく可愛かったね! 妖怪なんだからちょっとは言葉を話してくれてもいいと思わない? あんな可愛い妖怪なら私飼ってみたいな~』
 取り留めもないあかりちゃんの雑談は、勿論私にしか聞こえません。彼女もそれを分かっていて話し掛けるのです。つい先日までは掃除用具入れの前で立ちんぼしながら真面目に授業を聞いていた癖に、それが嘘のような変わり身です。なんというか、私と言う友達を得てスイッチが入ってしまったみたい――たぶん、授業中にノートの切れ端で手紙を回し合うようなコミュニケーションにも憧れていたに違いありません。いえ、それは私の憧れでもあるのですが……。
『ねぇねぇ、柳田先生の声ってあのアニメの意地悪上司に似てると思わない? あ、紅葉は寝てたから見てないっけ? あれ面白いんだよー、あんなに面白いのになんで深夜にやってるんだろうね?』
 ………。面白いテレビの話とか振らないで欲しいです。内容が気になります。
 最近のあかりちゃんはすっかり家にある近代機器に慣れ、夜遅くまでテレビを見ていたりゲームをしていたりと、何かにつけ長時間遊びほうけているのです。それは野良猫達での晩の営業の後だったりしますから、かなり遅くまでやっているのでしょう。私は眠くてそんな時間まで付き合えませんから、そそくさとベッドに入ってしまうのですけれど………それでいて毎朝一緒に登校する時は元気いっぱいのあかりちゃん、やっぱり、幽霊は疲れ知らずに違いありません。本当はもう少し大人しくしていて欲しいのですが、何と言うか……彼女の生前を知っている私としては、厳しくするのも気が引けてしまって――いいえ、こんなことじゃいけませんよね。あかりちゃんに注意できる友達は私しかいないのですから、もう少し生活態度を改めるよう促さなくては!
『う~ん……だいじょうぶかなぁ?』
「…? 何が?」
 私は小さな声であかりちゃんに聞きました。テレビアニメの内容だって気になりますが、突然意味の分からないボヤキを聞かされてしまっては、もっと気になると言うものです。彼女は一体、何を心配して「だいじょうぶかな?」――と言ったのでしょう?
『ほら、一番左前の席のあの子だよ』
 あかりちゃんはそう言って指を刺します。背の低い私は目立たないよう上半身だけで背伸びをして、その先を見遣ります。
「えっと…あれは誰だっけ?」
『もう、クラスメイトの名前くらい憶えないとダメだよ紅葉……そんなんじゃ友達できないぞ』
「………」
 自分だって似たようなものの癖に! と心の中で私は思いましたが、あかりちゃんに友達がいないのは幽霊だからです。流石に言い返せないので口を噤みました。
『あれは伊藤四郎丸(いとうしろうまる)君だよ。特徴的な名前だよね』
「確かに、一度聞いたら忘れられない名前だね」
『紅葉、忘れてたじゃない』
「………」
『彼、すっごく綺麗な顔してるから女子に人気あるんだよ。確かに綺麗だよね。キザな言葉も様になりそうって感じ。入学してまだ間もないのに、結構な有名人なの』
「どうしてあかりちゃんがそんなこと知ってるの?」
『えへへ、それはヒ・ミ・ツ』
 人差し指を口元に当ててウィンク一つ――のあかりちゃんに私は若干引きました。うわぁ……かなりぶりっこな仕草だなぁ――と。ですが私のジト目もなんのその、あくまでマイペースの彼女は気にも掛けずに話を続けます。もう一度、伊藤君の方を指さして――
『ほら、咳してる。ここ最近はずっとなんだよ』
「……本当だ」
 伊藤君は時折苦しそうに咳をしていました。ゴホ、ゴホと、それは止めたくても止まらないような、本当に苦しそうな様子です。言われてみれば、確かにここ数日の間、授業中に何度もその咳を聞いていたようにも思いました。
『顔色もね、すっごく悪いんだ』
「へぇ、あかりちゃん良く見てたね。私全然気が付かなかった…」
『ふふふ、クラスのことで私に分からないことは無いのだよ、紅葉君』
 なんだか自慢げに、どこぞの探偵気取りであかりちゃんはおどけて見せました。
 ここで私が「それ、何の真似なの?」と問えば、きっと授業中にも関わらず深夜アニメの話が膨らんでしまうこと間違いなしなので、私はそんなあかりちゃんを無視しつつ、もう一度伊藤君を見遣ります。伊藤君は相変わらず、苦しそうな咳を繰り返していました。
 彼とは話したこともありませんが――嗚呼、本当に、悪い病気でなければ良いのにと思いました。そう思って彼の背中を眺めていた私の目には、次の瞬間――
「――っ! あかりちゃん! あれ!」
 私の声は隣の席の子に聞こえてしまったかも知れません。ですが、この時の私は驚きのあまり授業中だと言うことも忘れて、伊藤君の背中を指刺してしまっていたのです。
 実は、あかりちゃんに促されて見ていた伊藤君の背中には、私にはずっと黒い靄のようなモノが見えていたのです。ですがそれの存在感と言うか、見え方は目の錯覚程度にも思えるような希薄さで、あかりちゃんもそれについて言及しませんでしたから、私はてっきり自分の気のせいに違いないと思っていて………ですが――
 その黒い靄が突如として存在感を増し、ある形に収斂し始めたのです。それは紛れもなく、ある女生徒の形に違いありませんでした。
『あっ!』
 恐らく黒い靄は見えていなかったのであろうあかりちゃんにも、その人型は認識できたようです。形が完全に人のそれと分かるようになった時、彼女も声を上げました。
『あれ、宮内和美ちゃん……』
「え?」
『…ほら、伊藤四郎丸君の右後ろの子…』
 そう言ってあかりちゃんは再び指を刺しました。そこには――
「――っ!」
 私は息を呑みました。伊藤君の背中にぴったりとくっつくように立っている黒い人影と、あかりちゃんが指差したその子、宮内さんの後姿は当に瓜二つ、いいえ、まったく同一のモノだったのです。一つは確かな実体で、もう一つは私達にしか見えない黒い存在なのですが、その大きな差がちっぽけに思えるほど、二つは確かに同一に見えました。
 見比べる間に気が付いたのは、実際の宮内さんが黒板をまるで見ていないと言うこと。彼女の顔は左前の伊藤君を凝視しているかのように傾いて、そして動かないのです。一体彼女はどんな表情で伊藤君の背中を見ているのでしょう――さらに遠く右後ろにいる私たちからは見えませんが、黒い彼女に少なからず邪気を感じ取っていた私は、そこに憤怒の表情があるに違いないと思いました。
 そんな想像に私が身を震わせ、あかりちゃんが驚きのあまり目を丸くしている最中、黒い宮内さんが伊藤君の後ろで手を叩きます。パチ、パチ、パチ――とそれは緩慢なリズムで、私達にしか聞こえない音。黒い彼女は独特の手拍子、いいえ、拍手を送っているのでした。
 誰に? それは勿論、伊藤君に送っているように見えます。彼はしばらくすると、一際苦しそうに咳き込むのでした。

                                            ≪――続く≫
紅葉怪奇譚Ⅰ『紅葉の相棒』はこちら→『紅葉の相棒』まとめ   次話→『紅葉の失恋』No.2


にほんブログ村

Posted on 2016/06/28 Tue. 23:29 [edit]

category: 小説:紅葉怪奇譚Ⅱ

thread: 自作小説 - janre: 小説・文学

tag: 小説 
tb: --   cm: 8

佐久間ダム~バス釣り 攻略失敗!  

0626sakuma.jpg
今日は久しぶりの千葉遠征!

友人A・友人Iと僕の三人で南房総は鋸南町にある小規模リザーバー、佐久間ダムに行ってきました。

僕にとっては初場所なんですが、オカッパリしやすくて良く釣れるという前情報で期待値MAX!ガンガン釣るつもりで寝ずに車を走らせました^^

ところが……

到着してみれば爆風!そして謎のカフェオレ濁り……

普段はもっと綺麗な水らしいだけに見ただけで不安。笑

取り敢えずデカピーナッツSSR(黒)で強めにアピールしてみますが不発――その後スローな釣りに変えるも釣れない時間が続きました。

日中は風が弱くなってきたので久しぶりにウェーディング↓
0626we.jpg

水、きったないけどひんやりして気持ちよかったです。

釣れませんでしたが!笑

「はやく夕マヅメになんねえかな……」のAとI↓
0626osuwari.jpg

やる気の無さが滲み出ていますね。

夕マヅメは辛うじてコイツで楽しめました↓
314QWCdx06L__SX425_.jpg
ラッキークラフトのエリアス1。

なんでか色々釣れちゃう超小型スピナーベイト。

あんまり釣れないので去年のこの時期なにやってたかなぁ~って振り返ってみたらコイツでした。

今日は20㎝くらいのコバッチィと良型のギルを一匹ずつ連れて来てくれましたw

そんな感じで夕方六時に納竿。

う~ん、悔しい内容です。

条件は良くありませんでしたがまったく釣れない訳ではなかった↓
0626iga.jpg

実は朝一爆風の中でもIがブルフラットで良型を釣っていたんですよね。

超羨ましいっ!!!

「こんな時にはこの釣り方だっ!」っていう引き出しがもっとあれば、自分にもいい魚の捕れる可能性があったように思います。

なので今回の遠征は新鮮で楽しかったんですが完敗です。

佐久間ダム、いずれリベンジに来なくちゃ!(良く釣れるらしいだけに!w)


にほんブログ村

Posted on 2016/06/26 Sun. 23:34 [edit]

category: ときどき千葉遠征

thread: ルアーフィッシング - janre: 趣味・実用

tag: 釣り 
tb: --   cm: 10

≪企画小説≫ナイスパレード『浮かれ少年』  

≪企画小説≫like a Sound Novel♪の投稿作品です。

当企画は『楽曲(インスト)』と『楽曲のタイトル』を御題に作品を作る企画でございます。
(詳しい企画概要はこちら→≪企画小説≫like a Sound Novel♪Vol.2(企画概要)

まずは先陣を切ってオーガナイザーのセルフ投稿。笑

今回の御題はこちら↓


Nabowa/ナイスパレード

こちらのハッピーな曲を御題に掌編小説を書いてみましたので、是非音楽と一緒に楽しんでいただけたら幸いです^^

☆―――――↓作品はこちら↓―――――☆

     ナイスパレード 『浮かれ少年』      夢月亭清修

 桜の開花予測も第一回が過ぎた頃合いの、三月は早春なれば東北地方の風は未だ冷たく、学生はマフラーが依然として手放せぬ。
 そのマフラーを凧か鯉幟の如くとはためかせ、学校からの帰り道を駆けるは十五歳の学ラン少年だ――彼、その顔に抑えきれぬ感動の笑み貼り付かせ、嗚呼、駆けるのではなくスキップでもしたならどんなに楽しげか。
 いいや、通りすがりの人々に奇異な目で見られること請け合いであろうことは言わずもがな。けれども――
 少年の胸に溢れる喜びの、何と形容しがたきことか。まだまだ枝しか見えぬ桜の木に、その喜びが花咲か爺となって彼の眼には満開と映るよう。
 本当なら叫んでしまいたい――でも、帰路を囲む住宅の連なりが彼にそれをさせない。ならばとその衝動が自然、ただただ足を速めるに至った。
 そうだ、そんな衝動的な感動を彼は覚えている。駆け出さずにはいられなかったのだ。

 ほんの数分前のことである。
 中学校も間も無く卒業という今、高校も無事に合格したけれど、彼にはやり残している重要な案件があった。それは――
 告白――そう、大好きなあの娘へ、三年間片思いし続けたあの娘へ、すらりとした足の美しいあの娘へ、体育祭のリレーで転んでいたあの娘へ、スクール水着が眩しすぎて直視できなかったあの娘へ、合唱コンクールの優勝に涙していたあの娘へ、八重歯の可愛いあの娘へ、別の高校に進学を決めたあの娘への、告白。
 今日は卒業式前の最終登校日で、本当に最後のチャンスだった。卒業式の後はそれぞれ部活の仲間との予定もあろうし、二人きりになるチャンスはまず在り得ない。故に少年は今日に賭け、とても長い時間寒空の下校門で待ち伏せた。
(頼むから一人で出てきておくれ――)
 何度もそう願いながら。
 その願いが天に通じたか、一人で出てきた彼女を前にした時、少年はまだ短い生涯の中でも最大の緊張と心臓の鼓動を覚えたものだ。
 痛いくらいに心臓が跳ねる、口の中が無性に乾く――ちょっぴり、泣きそうにもなった。断られた時には本当に泣いてしまいそうな気がした。
 それでもどうにか、不信心者も神に祈るような気持ちで懸命に彼は伝えたのだ。真っ直ぐに、一生懸命に――
「ずっと好きでした! 俺と付き合ってくだしゃい!」
 噛んだ――下げた頭の下に真っ赤な茹蛸が出来上がった。
 そんな彼に、少女はくすりと笑んで「いいよ」の一言。嗚呼、彼は顔が上げられなかった。もしもそこで少女の笑顔を見たなら、結局、泣いてしまいそうな気がしたから。
 だから少年は駆け出した。
「夜携帯に連絡するからっ!」
 その一言を置いて、駆けだしたのだ。
 そして満開の脳内が、その足を家に着くまで止めることは無かった。

「ただいまっ!」
 家に辿り着いた少年、バタバタと靴を脱ぎ散らかして、まだまだ走り足りないとでも云うかに自室への階段を駆け登った。
 そうして繰り開いた部屋――ベッドは六畳間の一番奥だけれど、パンクバンドの熱烈なファンの如くと頭からダイヴする。
 その跳躍は微妙に届かなくて、否、全然届かなくて、彼を受け止めたのは畳の網目である。衝撃は下階のダイニングを揺らし、テレビを見ていた母の怒りを買った。
「ちょっと! 煩いじゃないのっ!」
 すかさず二階まで飛んだ罵声に切り返す少年はまだまだ反抗期が抜けていないと見える。切り返すと云うよりキレ返すこのご時世だもの――少年だって――
「るっせぇババアっ!」
 と、こう返したのだけれど――
 下階の母は首を捻ったものである。その声、まるで楽しげにじゃれた子の嬌声にも似て、凄みの欠片も感じさせなかったもの。むしろ、どこか楽しげですらあって――
 だから母もそれ以上は口を噤んだ。依然として上からゴロゴロと息子の転がる音響いているが、もうこれは仕方が無いと諦めた。
「チッ、青春かよ、糞息子め」
 呟き、母は食べかけのポテトチップに手を伸ばした。

 少年は床を転がることに飽き足らず、再度ベッドへのダイブを敢行し、そのままトランポリンに乗るが如くと跳ねた。軋む木製ベッドには大変いい迷惑であったことだろうが、少年には嫌な音立てるそれも悲鳴ではなく己を言祝ぐ歓声であるかに――。
 そうしてようよう立ち上がり、開いた窓の向こうに散歩をする老人が見えた。少年はその老人に手を振りたいような気分になった。
「プロ野球の優勝パレードってこんな気分なんだな」
 断じて違う。
 否、語り部も優勝パレードの気分など味わい様も無い故これは想像だが、きっと違うのだ。
 まぁ、今の内に浮れておるが佳い少年よ。お前は一か月の後に少女の唐突な心変わりによってフラれてしまうのだから。
「先輩と付き合うことにしたの」――と。
 ん? おっと、これは語り過ぎた、か?
 え? 蛇足?
 えっと、その……
 少年! ナイスパレード!

                                   ≪――了≫


にほんブログ村

Posted on 2016/06/25 Sat. 01:16 [edit]

category: ≪企画小説≫like a Sound Novel♪

thread: 自作小説 - janre: 小説・文学

tag: 小説 
tb: --   cm: 8

連休に書かなかった話  

最近ラップが流行ってるみたいですよ。

フリースタイルダンジョンで火が付いたというか、僕も毎週この番組を楽しみにしています。

バンドものばっかり聞いていてHipHopなんて全然興味無かった僕も、最近では喜んで鎮座DOPENESSのCD買っちゃいますから、うん、流行ってるなぁって感じです。

ですから埼玉県は大宮くんだりの居酒屋にも、ラッパーが二人、いや三人姿を見せてもなんら不思議じゃない。

全然不思議じゃない。

いやむしろ必然ですよ。
oomiya rap

HeyYo! どこからどう見てもラッパーじゃん!

やっぱり鮮度が大事ですよね。

仕事柄連休ってあんまりないんですが、珍しく二連休あったのでこんな感じで遊び呆けました。

初日は飲み会です。最終日は相模湖で釣り↓(初日と最終日しか無いんだけどね…)
0622soul.jpg

流入河川のババ濁りにやられちゃいました。

本湖はまだ綺麗な方で、流れ込みのあるワンドにはベイトもバスも入ってるなぁって感じだったんですが……

デカいのには無視され結局豆地獄に。笑

ハイライトするとドライブクローラー3.5のノーシンカ―ワッキーをウッドカバー周辺に投げて小バス・HPシャッドテール2.5のダウンショット1.3gをウィード+杭に絡めて小バス・レインズスワンプ6のネコリグ1.7gで流れ込みを探り小バス。

写真のバスは帰着ギリギリの時間に日相前でソウルシャッド45SPでした。(やっぱり小バス。笑)

結局7本出たんですがMAX25㎝という結果でした。

うーん、これは要リベンジ――ですが今週末は千葉に遠征の予定。

久しぶりにウェーディング出来そうな場所で楽しみです♪

とまぁ、二連休遊び呆けて一行も小説は書きませんでした。

あと一日休みがあればなぁ……



にほんブログ村

Posted on 2016/06/23 Thu. 23:11 [edit]

category: 未分類

tb: --   cm: 4

≪企画小説≫like a Sound Novel♪Vol.2 (企画概要)  

当ブログの企画『like a Sound Novel♪』の第二回です^^

物書きの皆様、どうぞ奮ってご参加下さい♪

☆―――――↓企画概要↓――――――☆

ある楽曲(インストゥルメンタル)その楽曲のタイトル御題に作品を作ります!

作品の形式は自由です。

詩・小説(文字数制限無し)・絵、なんでもOK!

御題はオーガナイザー(夢月亭清修)が出題したものに限ります。

参加者は当記事に『参加表明』→『完成報告』の順でコメントを下さい。(飛び入りでいきなり『完成報告』でもOKですw

完成作品にはタイトル、もしくは楽曲のタイトルにサブタイトルを付けて下さい。

完成作品へのリンクは別の記事で纏めさせていただきます。(後程この記事ともリンクさせますね!)

☆―――――――――――――――――☆

今回の御題はこちらです!!

NABOWA/楽曲のタイトルは『ナイスパレード』です。

この曲を具材に是非創作にチェレンジしてみて下さい^^

皆様のご参加を待ちしております♪

☆☆――――――――――☆☆
完成作品のリンク集はこちら→≪企画小説≫like a Sound Novel♪Vol.2(投稿作品まとめ)



にほんブログ村

Posted on 2016/06/21 Tue. 01:23 [edit]

category: ≪企画小説≫like a Sound Novel♪

thread: 更新報告・お知らせ - janre: 小説・文学

tag: 小説  御題 
tb: --   cm: 14

下手の上にも三年、いいえ――まだ一年でございます。  

一周年

ブログを開設して一年が経ちました!

当初幻創文庫にて掲載の小説を宣伝する目的で始めたこのブログ、気が付けばバス釣りの話が5割を占めるハイブリッドなブログとなっております。(←モノは云い様……っておいw)

釣り人、物書き問わず、多くの方々に足を運んでいただけて充実した一年でした。

今後も変わらず更新を続ける予定ですので、何卒ご贔屓に。

日本の自然と皆様に感謝!

☆―――――――――――――――――――☆

さて、今後の活動についてですが、一周年だからと言って特別なことは致しません。笑

変わらずマイペースに、仕事と釣りと執筆を楽しくやっていけたらなぁと思っています。

でも取り敢えず…コレは宣伝させてくださいね^^↓

『紅葉怪奇譚Ⅱ 紅葉の失恋』 近日連載開始!!

へいへーい、昔に書いた黒歴史だぜ!このブログで更新します!

ちょっぴり改稿して掲載したいので不定期連載ですが、できればテンポ良く更新したいなぁと思います。

前作『紅葉怪奇譚Ⅰ 紅葉の相棒』はこちらからどうぞ→紅葉怪奇譚Ⅰ

それから企画もやりたいなぁと思います^^↓

≪企画小説≫like a Sound Novel♪Vol.2

音楽(インストゥルメンタル)を元に文章を書いてみようと云う考えれば考えるほど無理難題なこちら企画、詳細は近日別の記事にしたいと思います。

あとですねぇ、幻創文庫で連載中の『妖・密事(あやかしみつじ)シリーズ』ですが、これは現在第参部(完結編)を鋭意制作中です。

八月くらいから連載を再開できればなぁと思っています。

第壱部、第弐部はこちらからどうぞ→妖・密事シリーズまとめ

まぁ、予定は未定というか………上の二つもあくまで≪近日≫なんだぜ……へへ…

☆―――――――――――――――――――☆

ともあれ一年間お世話になりました。

今後ともよろしくお願い致します!


にほんブログ村

Posted on 2016/06/16 Thu. 04:06 [edit]

category: 未分類

tb: --   cm: 20

相模湖 バス釣り~最近はBFカバージグが大好き  

ネコリグのネコは「根こそぎ釣る」のネコ!

その名の通り本当に良く釣れます。

見えないボトムの障害物を丁寧に攻略できて根がからないし、ゆっくり巻けばバイブレーションして中層も攻められるし、軽くたってかなり深いボトムまで探れます。

そして何と言っても動きが艶めかしくて喰わせ能力抜群!

こんなリグがスナッグレスセッティングでカバーにまで入るのだから、これに代わるリグやルアーは有り得ない気がします。

でも――

個人的な不満を一つだけ挙げるとするなら、ワームや道具(針やシンカー)の消費が激しいことです。

たとえワッキーチューブ等を使用していても、カバーに入れ続けていると気が付けばボロボロ……ネイルシンカーだけがいつの間にかエスケープということも。笑

より艶めかしい動きをさせる為に低比重なワームを使っていると尚のことです。

釣れるから使いたい、もう今日はコレでしか釣れる気がしない――でも、何度も作り直すのは面倒くさい……

――という取っ掛かりで、今更ですがこのBFカバージグが大好きになりました。笑↓
0612BFCjig.jpg
喰わせ能力はネコリグの方があるようにも思いますが、もう(ネコリグの場合)キャストする度に針がずれていないかとか気になっちゃうんです。

釣れた時にどこかに飛んで行ってしまうのも寂しくて寂しくて…

その点ジグなら、同じカバーを攻めてもワームの消費量がぐっと抑えられて、一日の中でリグを作る作業に費やす時間も大幅に減らせるように思います。

つまり、快適にキープキャストできる^^

ネコリグと比べた時のデメリットは「重さのわりに沈むのが遅い」とか諸々ありますが、楽しい釣りは「良く釣れる釣り」よりも「ストレスの無い釣り」だと個人的には思っています。笑

カバーに絡めるのでベイトフィネス推奨ですが、少しラインを送ってからする思い切ったフッキングが気持ちいい!

今日も相模湖でキープキャスト、そして、がっつりフッキング出来ました♪↓
061232.jpg
32㎝――ありゃ、思ったより大きくなかったです。w
☆―――タックルデータ―――――☆
ロッド:BLACK LABEL+661MLFB
リール:DAIWA SS AIR
ライン:Seaguarフロロハンター10lb
ルアー:BFカバージグ2.7g+ドライブシュリンプ3
☆――――――――――――――☆

でも、2.7gのBFカバージグをがっつり食べてくれました。(軽めでよかった^^)
061232a.jpg
さてさて、どんなリグが釣れるのか、どんな釣りが楽しいのか、それは釣り人やフィールド、季節によっても様々です。

色々と試しているうちにマイブームなルアーを見つけたり、自分と相性の良いルアーや釣り方などと出会えるのもバスフィッシングの良さではないでしょうか?

同じブラックバスを狙っているのに、シチュエーションと選択肢が膨大にありますからね^^

僕自身、飽きそうもありません。


にほんブログ村

Posted on 2016/06/13 Mon. 00:53 [edit]

category: 相模湖

thread: ルアーフィッシング - janre: 趣味・実用

tag: 釣り  ブラックバス  相模湖 
tb: --   cm: 8

相模湖 バス釣り~DAIWA BLACK LABEL 631ULFSで最初の一匹。  

新しいロッド買いました♪

以前から使っていたスピニングロッド、BASTARD BTS-602ULSTがもうボロボロで……リールを固定するスクリューはヒビ割れ、繋ぎ目の雄部分がなぜか半分折れ(珍しい折れ方をしたものだ…w)――ギリギリ使えるからと使用していましたが、最近では釣行の度に≪雄部分(バット側の刺す方)≫が少しずつ減っていくという症状が出始めたので、ようやく見切りを付けた次第です。

僕の場合ULでライトリグは勿論ですが、小型プラグ全般でもよく世話になります。

正直、ULの無い釣りは寂しすぎる…笑

そんなわけで、釣具屋でアレコレ触って選んだのがBLACK LABEL 631ULFS。

今日はこのNEWロッドに入魂するべく、相模湖に行ってきました^^(またか…w)
0609oomagari.jpg
夏の予行演習? みたいな感覚で日相園から出船! 大曲ワンドや諏訪の滝らへんの上流を目指すプランで行ってきました。

出来ればトップウォーターで釣りたいなぁ…なんて考えていたのですが、ボイルも少ないし表層はどうもNoな感じ…。

早朝のお返事が返ってきたのはシャローフラットのボトムからでした。
0609irojiro.jpg
―☆タックルデータ☆―
ロッド:Daiwa BLACK LABEL 631ULFS
リール:Daiwa FREAMS 2004H
ライン:Seaguarフロロハンター4lb
ルアー:Gary Yamamotoカットテール3.5(GRN PMPKN BLUE)+ネイルシンカー0.8g+FogShotTC#8(ネコリグ)
―――――――――――

長さは計ってませんが31~32㎝くらいかなぁ? ともあれ、無事入魂^^

美白系美人なバスで妙に嬉しかったです。笑

柔らかい竿はカバーに弱い、太い糸を巻けない、重いルアーは投げれない等々苦手も沢山ですが、それを越えて数多くのメリットを感じます。

ライトリグのキャスタビリティと繊細な操作には欠かせませんし、巻きの釣りでは魚を弾くことなく乗せてくれます。

何より、魚を掛けた後の引き味が最高^^これがあるから、自分は一日中ニヤニヤしながら釣りができている気がします。w

さてさて、兎に角この竿、気に入っちゃいました!

ファーストテーパーだからベリーとバットは柔らかいULとは云えしっかりしていて、ライトリグの操作感がとっても自分好み。
(ULロッドって硬い竿以上にテーパーアクションで使用感が変わってくる気がします)

ワンピースだから魚を掛けた後にもこのベリーとバットがどう仕事をしているのか手に取るように分かります。

アタリを取る感度も良くて、バランスに優れた一本だなぁというのが印象です。

唯一気になったのはリールに最も近いガイドが妙に大きく感じられたこと。
(前の竿がマイクロガイドだったからそう感じるだけかもしれませんが…)

マイクロガイドに比べキャスタビリティは向上しているのかも知れないけれど、キャスト後にしっかりサミングしないと糸がたわみ過ぎる……ライントラブルの原因になりそうです。

まぁサミングで解決なので今後はこのULで沢山釣れたらいいなぁと思います^^


にほんブログ村

Posted on 2016/06/09 Thu. 23:54 [edit]

category: 相模湖

thread: ルアーフィッシング - janre: 趣味・実用

tag: 釣り 
tb: --   cm: 2

FC2カウンター

プロフィール

カテゴリ

Twitter

最新記事

月別アーカイブ

最新コメント

ブログ村ランキング(小説)

メールフォーム

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード