夢月亭~下手の横好き~

夢月亭清修の小説&バス釣りブログ♪小説の更新情報・小説・釣行記録・その他諸々掲載してます★

小説:移動城塞都市と涙の運河 『8.情報収集と祐介の考察』  

     8.情報収集と祐介の考察――

 ニナを地下牢に残し、僕と秀喜は三日間を情報収集に当てた。
 一刻も早く出発したがる秀喜を宥めるのには骨が折れたし、大嘘を吐いて市民の心象は最悪だった為、聞き込み調査はほとんど役に立たず――まぁ、僕にとっては苦労の三日間だったと云えよう。
 しかし幸いなことに、僕達を『信用していない』と言い放った都市長本人が、旅の準備や情報提供に関しては非常に協力的だった。
 実は一ヶ月前に、都市は自警団員から有志を募ってヌンの捜索を実施していたのだ。しかしながら、結果は芳しくなかった――手がかり一つ掴めないまま都市に帰還した捜索隊は、半数が過酷な環境下で手負いになってしまっていたらしい。
 ゆえに、今回は僕達のような外部の人間に白羽の矢が立ったわけだけれど、ヌンを見つけようとする願いは本物なのだろう。一刻も早く都市を困窮から救いたいと、都市長殿も必死なのである。

 さて、そんな手厚い(僕としては物足りない)情報提供で見えてきたヌンなる存在を、もう一度、僕なりに説明するなら、二つの側面から語ることができそうである。
 まず一つ目、これは宗教的な側面からのアプローチだ。
 ヌンは貿易を代行すると同時に、神として敬われている。これは民間信仰のように自然発生したものではなく、明確な意志の元、ヌンから伝来した宗教のようだった。
 ヌンの住民達――神の使いとも呼ばれる彼らは、この都市では食料と製品の交換作業に従事するが、その作業が一段落すると、必ず広場に市民を集め、ヌンの教えに基づいた説教を執り行うそうだ。これは三月に一度の礼拝日のようなもので、その日は祝日とされ、全ての住民たちが集い、使者の声に耳を傾けるのである。
 その説教の内容を僕なりに意訳し、抜粋するならこう――

 一つ、汝らは隣人を愛し、品行方正であれ。
 一つ、汝らは必要最低限の自衛手段の為以外で武器を所持してはならない。これは製造に関しても同じである。
 一つ、汝らの揉め事は『法論概要』を参照し適切に処理せよ。
 一つ、汝らの行いをヌンは全て見守っており、正しき民に必ずや恵みを運ぶ――

 等々、宗教でありながら、憲法論的な内容を明確に織り交ぜた教義になっていた。
 ちなみに『法論概要』は法律書で、やはり原典はヌンから持ち込まれた物である。その内容は、この世界のどこの国でも統一されている、との話だった。
 使者の説教も大枠は『法の元で暮らすことが大多数の幸福を作り上げる』という――そういったパターンが多いそうだ。
 この宗教的側面からヌンを考察するに――いや、これは僕自身の印象だけれども、城塞移動都市は確かに、世界の人々に対し幸福であることを願っているように思った。世界に統一宗教を流布してはいるが、そこに支配的な意図を忍ばせるような気配は微塵も感じられなかったし、何より支持率が高い――ヌンの教義にアンチテーゼを掲げる団体が、少なくともこの都市には存在していないのである。
 これはヌンの教えが完成されているがゆえの賜物か、はたまた巨大な都市が砂漠を渡り貿易を果たすという奇跡の賜物なのか――おそらくは両方、という印象だ。
 ヌンは貿易を代行するという役割と、統一宗教、この二つを効率的に組み合わせて、世界を平和へ導こうとしている気がしたのだった。

 そして、もう一つの側面――これはヌンがこの都市に運ぶ品々からの考察である。
 ヌンがどれ程の速度で移動しているのか定かではないが、移動都市がこの都市にもたらす食物は、僕が予想していた以上に豊富だった。
 保存の容易い穀物は当然で、中には海上都市産の海の幸までもが運び込まれていたのだ。それも、保存食として加工を施した物ではなく、新鮮な生の状態である。

 あの灼熱の砂漠を渡るという都市が、一体どうやって――

 砂漠を渡る術のみならず、ヌンは食品を保存する技術を持っている可能性がある――となれば、移動都市は他の国々の何倍も進歩した科学技術を有しているという、実は何度も僕の頭の中を過っていた考えが、いよいよ現実味を増す。
 だから僕は、その確証を得られるよう、都市長にヌンに関する宗教以外の資料提供を強く願った。が――
 残念ながら、教え以外は一切の文書記録が存在せず、その外観さえも口頭から伝わる印象を得るに留まっているのが現状である。
 ヌンの使者以外の人が都市に足を踏み入れるなんてもっての外で、都市を模写することさえ教えが禁じているようで、この情報の無さには、どこか徹底された企てを感じずにはいられない僕だけれど――残念なことに、情報が無いだけに断定はできない。

 つまり、今は何もかも、実物を見るまで判断が利かない状態なのだ。

 ともあれヌンなる移動城塞都市は、神の企てか人為的な計画か定かではないにせよ、非常に緻密な存在であるというのが二つの側面から考察した僕の考えだ。神としての存在感に、古代宗教や神話的な大らかさ、いや、雑さと云ってもいい――そういう印象が全く無い。さらにはオーバーテクノロジーの影がチラついて、僕の中でヌンは、超巨大なオーパーツとしての輪郭を現し始めていた。

                                      ≪続く――≫
前話→7.ニナ・キューブリック   次話→(11月29日更新予定)


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Posted on 2017/11/22 Wed. 17:15 [edit]

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『7.ニナ・キューブリック』  

   7.ニナ・キューブリック――

 都市長から突き付けられた条件を、僕達は呑んだ。
 冒険の方位磁石とも言える秀喜の好奇心は、最早ヌンなる都市を指して微動だにしないことは想像に難くなく、ならばヌンの情報を可能な限りこの都市で収集できるよう、ここは都市長に従うことこそ最善であると、僕が選択した。
「分かりました。僕と彼がヌンを探します。探している間、ここには彼女が残りましょう」
 秀喜から離れたくないニナは大層不服そうな無表情で僕を睨んだが、反論はしなかった。この選択には、僕か秀喜が残るよりもずっとメリットがあると、彼女自身も理解していたからだろう。

 さて、ここで彼女、ニナ・キューブリックの正体について開示したいと思う。
 彼女の見た目はどこからどう見ても白人女性のそれだけれど、その内側には、人間としての機能と、ハイテクノロジーが可能にした機能の両方が備わっているのだ。
 いわゆる強化人間と云えば伝わるだろうか?
 脳の内側にPCの演算能力と記憶能力を備えたハードウェアとOSを搭載し、それは体の動作を司る神経系への出力を可能としている。
 つまり、彼女はソフトウェアをインストールすることで、ありとあらゆる専門知識を習得できるし、如何様な技術も瞬時に身に付け、発揮してしまうのである。
 だから彼女は、僕と秀喜では数十日掛かるようなマシン(ハイエース)のメンテナンス(車検)さえ、ものの数時間で完遂してしまえるし、ありとあらゆる食材を調理することも可能だ。
 彼女が助手兼メイドと紹介される所以もここにある。
 そして、このPC能力の凄さ、恐ろしさは、知識の面だけに留まらない――人体への反動はあるものの、漫画に登場する強化人間よろしく、一時的に筋力を増強したり、拳と足に埋め込まれたレアメタルを叩きつける『戦闘術』まで使用可能だ。
 だから正直に言って、三人の中で一番強く、一番働き者の彼女なのである。
 そんな彼女だからこそ、牢に残るには打って付けだ。万が一、僕と秀喜がヌンを発見できなかった時にも、残った彼女自身に危害が及びそうになった時にも、彼女ならば、自力でこの牢を破壊し脱出が可能なのである。
 そしてそれは、僕たち二人のバックアップにも適しているだろう。
 もしも僕達二人が砂漠で倒れるような事態に陥った時には、彼女に助けを求めることができる。僕達は彼女の脳内に直接メールする手段を持っているし、彼女はGPS無しでも僕と秀喜、そしてマシンの位置ならば特定が可能だ。

 そんな彼女、ニナ・キューブリックだけれど、ついでにもう一つ情報を開示するならば、彼女は始めから僕達のチームメイトだったわけではない。
 彼女はとあるサイエンスフィクション世界の出身だ。そこで彼女は、人身売買のターゲットになっていたのだ――。
 その世界では特殊な社会保障制度によって、孤児は幼い内に脳手術を受ける仕組みになっていた。そう、件のハードウェアとOSを組み込む為の手術である。術後はOSをコントロールする特殊な訓練を受け、十八歳になると最下層の公務員として採用される――僕の故郷で公務員と云えば立派なものだけれど、その世界ではそうじゃなかった。業務は主に不人気職種への派遣だったり、事故処理や公にできない内容も多々あったと云う。
 要するに、社会の穴埋め的存在だった。PC能力によって高度な技術を駆使できる、完全なる穴埋め作業員――。
 そしてそう云った、仮に、ここでは『PC公務員』と呼ばせてもらおう――PC公務員達は闇で人身売買のターゲットとされたいたのだ。なにせインストールするソフトウェアが悪質なものなら、彼等は自我さえ忘れて誰かの言いなりになってしまえるのだ――自我を封じ込められ、奴隷のように扱われたり、犯罪に駆り出されたりと、闇にその需要は数限りない。
 ニナは、そんな闇のブローカーに捕まっていたところを秀喜に救われたのだった。
 身寄りも無く、PC公務員であることに嫌気が差していた彼女は、その時、僕達と旅を共にすることを願った――。
 そうして、今の三人態勢が出来上がったのである。

                               ≪――続く≫
前話→6.神の存在   次話→8.情報収集と祐介の考察


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Posted on 2017/11/15 Wed. 18:23 [edit]

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☆ルアーライフマガジン様に寄稿させていただきましたNo.5☆  

ルアーライフマガジン
ルアーライフマガジンにて記事が掲載されました!

今回は冬の釣りをテーマに、僕の経験をちょっぴり書かせていただきました。

よろしければ是非♪→『皆さんはどうする? 冬のバス釣り♪』


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Posted on 2017/11/13 Mon. 22:03 [edit]

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『6.神の存在』  

     6.神の存在――

 都市長は僕達に言った。「ヌンを砂漠の中から探し出して欲しいのだ」と。では、ヌンとは一体何か? と尋ねた僕に、彼はこんな言葉で語り出した。
「ヌン様は偉大な神であり、また、我々の生活を根底から支える都市である。都市の名をヌン――そこに宿る魂こそ我らが神、ヌン様なのだ」
 それは砂漠に、信仰の象徴たる聖地があると云った言葉にも聞こえたけれど、ならば参拝する人間もいるだろうし、『都市を探してくれ』なんて依頼は発生しないように思える――ゆえに、生活を根底から支える、という部分に引っ掛かりを感じた。そこには信仰以上の何かがあるように思えたのだ。
 どういうわけか異世界から来たという僕の発言を寛大に受け止めているらしい都市長に甘え、そこは率直に質問させてもらった。
「その神であり都市である存在は、具体的にどう生活を支えていらっしゃるのですか?」
「貿易を司っておられるのだ」
「え? 貿易――を?」
 うむ、と都市長は頷いた。
「ヌンの奇跡無しで我々の生活は成り立たない。我らが土地は、食物の自給率が著しく低いからだ……ゆえに我々は、山脈から採掘した鉄鉱石を加工し、石を加工し、作り上げた物をヌン様に捧げ、代わりに農作物や飼育料を得て生活している」
 この都市に到着して、最初に得た疑問が解決する答えだった。でも――
「つまり、ここでの生活はヌンと貿易することで成り立っているのですね?」
 その意を得たりと頷いた僕の発言に、都市長は首を横に振った。
「少し違うな。我々の土地と同じくして、生活に必要な何かが足りないという国々が世界には点在している……らしいのだ。しかしそれぞれの都市、国の間には広大な砂漠が横たわり、互いの自力で貿易をするのは困難――いや、ラクダの背に跨ったところで不可能なのだ。それをヌン様が、ヌンと云う奇跡を体現することで交易を代行し、補ってくださっている」
 僕には貿易と奇跡という二つの言葉がどうしても繋がらなかった。今、僕がヌンに持てるイメージはいわゆる卸業者のようなもので、つまりは他の国が持たない『砂漠を渡る』技術か知恵を持った旅商人の一団なのだろうというもの。ヌンは、この世界の貿易を独占している商人達の拠点ではないのか? と。
 しかし、その恩恵を受ける側が一方的に旅商人達を『神』と崇めるのには違和感を感じる。旅商人ならば貿易を必要としている人々は客でありビジネス上の仕入れ先でもあるわけだから、関係は対等でいいはずなのだ。彼等の存在が『奇跡』と認識されるのには、一体どういう理由があるのだろう?
 そうやって思考する僕に、しかし都市長は、信じられない奇跡の存在を語ったのである。

「ヌンは砂漠の上を移動する巨大な城塞都市だ。城塞都市が各国各都市を巡ることで、巨大な貿易を一手に引き受けている」

「なっ――!」
 砂漠の上を移動する巨大な城塞都市――僕の目が驚きに開かれて、秀喜の目が好奇心をありありと映し、ニナは無表情に――反応はそれぞれだけれど、皆息を呑むような一瞬を感じたことだろう。
 今いる都市の文明レベルを鑑みれば、それは正しく『奇跡』の名に相応しい存在であった。

 移動城塞都市、ヌン――

 本当に、そのような神がこの世界には存在するのか?

 ともあれ『探して欲しい』という依頼の根幹には、城塞都市が移動する代物ゆえに、この世界の住人ですらその居場所を掴めないと云う事情がありそうである。そう、砂漠の何処か――としか把握されていないのだと思われた。
 そして、この地が置かれている状況は、僕達の予想以上に逼迫していたのだ。
「ヌン様は三月に一度、必ずこの地を訪れ我々に必要な食料を持ち込んで下さっていた……しかし、もう九ヶ月もお姿を見せないのだ……。こんな事は、記録にあるだけでも五百年間で初めての事――やがて備蓄の食糧は底を突くだろう。民も、皆神に見捨てられたと不安になっているのだ……」
「だから、僕達に…」
 都市長の深刻な言葉に、僕の喉は声を詰まらせた。
 そんな状況下で『ヌンの使い』を語ってしまったなんて――と、秀喜を止めなかったことへの後悔が胸に湧き上がってくる。
 都市長は頷き、真っ直ぐに僕を見た。
「だから君達にヌンを探して欲しいのだ。ヌンが今どうしているのか、ヌン様が今何をお考えでいらっしゃるのか、それを我々に持ち帰ってもらいたい。我々にできぬことでも、異世界から来たと云う君達にならできるかもしれぬ。このような、こちらからの行動は神に対し不敬かもしれぬが……民の為に、私は決断したのだ」
「やるやる! 探す探す! 都市長さん、俺達に任せろって!」
 口元を押さえていたニナの両手を振り払って、秀喜は鉄格子越しに都市長へと詰め寄った。その目は今直ぐにでも砂漠へ出発しようと言わんばかりに輝いていて、反省の色はまるで伺えない。民の心を傷付けた張本人のクセに――と、僕は頭を抱えたくなった。
 そんな秀喜の態度が失策だったわけではないのだろう。全ては、都市長の考えた予定どおり――彼はパチンと指を鳴らし、後ろに控えていた自警団員達に、予め伝えてあったであろう命令の実行を下したのだ。

 天井を指し示していた三本の長槍――その矛先が、一斉に僕達へと向けられた――。

「まぁ待て。ヌンを語って民心を傷付けた君達は重罪人だ。ゆえにこの依頼を受けること、依頼を完遂することこそが償いになる。そしてもう一つ知っておいてもらいたいのは、異世界から来たという君達のことを、我々は『まるで信用していない』ということだ」
 何となく、都市長の考えていることが僕には理解できた。むしろ、ここまでのわずかな会話で信用を得られたと考えることの方が難しく、嗚呼、やはり嘘のツケが回って来たのだと、僕は溜息が隠しきれなかった。
(これはきっと……逆メロス方式だ……)
 太宰治の名著である『走れメロス』で、メロスは暴君から妹の結婚式に出席する有余を貰うかわり、親友のセリヌンティウスを人質として預け、徹底的に人を疑う暴君へ信じる心を説く為に走るわけだけれど――
「ヌンの捜索の為に仮釈放するのは三人の内二人だ。一人は人質として置いていくがいい。依頼を完遂したら、その時はもう一人も釈放しよう」
 都市長がこう提案するのは、ある意味人を信用しているがゆえの人質作戦だ。人質がいるとなれば、仮釈放した二人は逃げることなく依頼を遂行するだろうという考えである。
「勿論、我々は敬虔なヌンの信者として、囚人の人権も保証する。食事は与えるし拷問もしない。しかしだ、捜索に出た二人が戻らぬと判断した時は、三人分の刑罰を残った一人が被ることとなる」
 突き付けられた長槍の矛先は、カンテラのぼんやりとした灯りの中でも雄弁に鋭さを物語って、この条件を呑めと僕達に迫っていた。

                                         ≪――続く≫
前話→5.仕事の依頼   次話→7.ニナ・キューブリック


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Posted on 2017/11/08 Wed. 17:17 [edit]

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エリアトラウト~「FISH UP 秋川湖」 2017.11.04  

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三連休を利用して、友人Kと久し振りの管理釣り場に行ってきました^^
場所は東京サマーランドのすぐそばにある『FISH UP秋川湖』♪
連休の中日とあってなかなか込み合っておりましたが、前日放流があったらしいので朝一に期待して開場の07:00に釣りスタート!

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トップには反応無し……プラグ系はチェイスのみ……なんだかんだで0.8g~1.3gのスプーンで中層を巻くとポロポロ釣れる感じでした。

日中はTシャツ一枚で過ごせるくらい日差しがキツく、(その為なのか??)釣りもかなり厳しかったです><;
何をやっても反応が無く、友人Kと喋りながらベンチでだらだらしたり、仮眠を取ったりしてました。
こんなに釣れない管理釣り場があっていいのかッ!?って感じでしたね。笑
フライの人も釣れている雰囲気じゃなかったので、僕なんかには完全にお手上げ状態です……
でも、だらだらXスティックをストップ&ゴーさせていたら、偶然にも一本だけ良いサイズが釣れちゃいましたよ♪
↓↓
20171105goo.jpg

デカい!! ULロッドに3lbラインでこのサイズはやっぱり楽しい><
こいつがこの日一番の釣果でした。

夕方は一気に涼しくなって(寒暖差ヤバかったです……)朝よりは一段下のレンジでちょこちょこバイトが復活!
1.8gのスプーンをゆっくり丁寧に巻いて、どうにか満足のレインボーで一日を締めることができました^^
↓↓
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いや~……秋川湖、難しかったです。
ツイッターでは同日に王禅寺で沢山釣ってらっしゃる方もいて羨ましかったですね。笑
次に管釣り行くなら王禅寺にしようと思ってますw


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Posted on 2017/11/05 Sun. 21:55 [edit]

category: エリアトラウト

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『5.仕事の依頼』  

     5.仕事の依頼――

 投獄されて数時間が経った。
 することも話すことも無く、僕達はそれぞれ背を壁に預け、居眠りするなり思索に耽るなりしていたところに、地下へ降りてくる複数人の足音を耳にした。
 僕達が囚われている牢屋は行政兼司法所のような施設の地下にあって、ランプを節約している為か非常に暗い。それゆえ押し込められただけの僕達に、地下空間の奥行きなど知る由も無いが――他の囚人の存在を感じさせない静けさの中で、コツコツと煉瓦を踏むその足音が、こちらに向かって来ていることだけは確かだった。
 僕達は鉄格子の外へ目を遣り、何者かの到着を静かに待ち構えた。
 連れ出されるのか、はたまた処遇でも聞かされるのか。
 どちらにせよ、ここらが次の行動を選択する上で指針になるだろう予感に、僕達は身構えていたのだ。
 果たして――ぼんやりしたカンテラの灯りを手に、三人の従者を引き連れて現れたのは、先程僕達の幽閉を命じた都市長殿であった。
 都市長は灯りを牢の内側に向け、僕達の様子を確認してから話し始めた。
「やはり……見慣れぬ格好だ。それにそちらの女は……」
 都市長はニナを特別にじっくりと確認して、ふむと頷いた。
「確かに、これでは皆勘違いもするだろう。今は尚更だ――」
 何やら独り言ちて、今度は秀喜を見て言った。
「君、先程は冒険家と名乗ったな? 冒険家とは何だ。もう一度、具体的に説明してもらいたい」
「だからぁ、俺達は――ん、もがっふ、ふぁが――」
 答えようとした秀喜の口を、ニナが後ろから両手で覆った。
 良い判断だ――秀喜の乱暴な説明では誤解を招くことも多々ある。この遣り取りが交渉に発展する可能性を秘めていると見れば、ここは僕の出番だ。
 キチンと話をしたい僕と、秀喜と無理矢理にでもスキンシップを取りたい彼女の利害が珍しく一致した瞬間だった。
「危険地域や未開拓域での調査活動、測量などを請け負います。旅をしながら各地の行政と手を組んで、依頼に見合う仕事をするのが我々です」
 正直に言えば、その地の行政と上手く折り合えた例は少ないのだけれど……ここは少しのハッタリである。
「先程は申し訳ありませんでした…久方ぶりに街に入れたので、一刻も早く仕事にありつきたかったのです」
 畳み掛けるように謝罪も述べた。都市長室での秀喜の掌返しは、そりゃあもう、目も当てられないような代物だったのだから。
「ふむ…」
 僕の言葉に、都市長は考え込むような相槌を打った。
「――なるほど、君達の生業については理解した。しかしだ、旅をしていたと云えど、ヌン様の使いを語るとは不届き千万である。よもや、ヌンを知らぬわけではあるまいな?」
 この問いには正直まいった……どうやらヌンなる存在は、この世界において余程の影響力を持っているらしいことが伺えたからだ。迂闊に知ったかぶりをしても、正しく理解しない限りは必ず冒険に支障が出る――そんな予感がした。
 だから僕は――
「申し訳ありません……僕達はそのヌン様について、何も知らないのです」
 信じられない――都市長の驚いた顔はそう言わんばかりだった。
「ヌンを知らずにこの世界を旅してきたと言うのか!?」
「ええっと……その…」
 逡巡はあったが、正直に打ち明ける覚悟を決め、口を開いた。
「僕達が旅をしてきたのは、この世界ではありません――ここではない世界、異世界なのです」
 この話を打ち明けて、これまでに理解を得られた経験は少なかった。大抵一笑に付され、大法螺吹きか虚言癖のレッテルを張られたりしたモノである。しかし――今回の旅において、ヌンを知らない理由を捏造するのは不可能と判断した。ならば、ただただ正直に話すというのが、僕の選択した誠意だったのだ。

 果たして、都市長殿は――

 彼は瞳を閉じ、腕を組んで、深く考え込んでいる様子だった。
 やがて、再び開かれた瞳で真っ直ぐに僕を見据え、別の問いを発した。
「君達に、砂漠を渡る力はあるのか?」
 僕は力強く頷いて言った。
「危険地域での活動こそ、我々の本分です」
投獄から一転、どういうわけか、これは仕事の依頼なのだと、僕は確信した。

                                         ≪――続く≫
前話→4.一行の通過儀礼   次話→6.神の存在


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Posted on 2017/11/01 Wed. 17:19 [edit]

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『4.一行の通過儀礼』  

     4.一行の通過儀礼――

 さっそく痛い目を見た、というか、地下牢に投獄された。
 おそらく秀喜は、ヌンを語りさえすれば都市の中枢に一気にアクセスできると踏んだのだろう。確かにそれは成功したと言ってもいい。僕達は、あの直後に都市長の前に立つことができたのだ。でも――
 敬称付きで恭しく語られるその名を語って「冗談ですよ」が通じるだなんて、見通しが甘過ぎである。老人の切実な態度、平身低頭する市民達を見ればそれは明らかで、僕は「ヌン」に神のような印象さえ抱いた。文明の発達度合から想像するに、宗教への冒涜は即死罪になりかねない危険だってあるだろう……まったく、ウチのリーダーときたら、である。
 都市長の前で掌を返した僕達は、長槍を持った自警団らしき一団にあっと言う間に取り囲まれ、牢屋に押し込まれた揚句に足枷鉄球を付けられた――そして、今に至るというわけだ。
「はぁ……」
 旅の始まりからコレなのだから、深い溜息だって吐きたくもなる。両手で鉄格子を握る僕は項垂れて、せめて今夜も野宿できたら良かったのにと、そう思わずにはいられなかった。
 三人同じ牢屋に入れられたものだから酷く狭いし、暗いし、今は食事にありつけるかどうかも分からない。気分は最悪である。
 そんな僕に、秀喜の言葉は能天気に過ぎた。
「まぁそう落ち込むなって。このくらいどうにかなんだろ」
 さすがにカチンと来た――僕にだって分かっているのだ。今の状況がどうにでもなると云うことぐらいは。問題は、ソコではないのである。
「いい加減にしろよ秀喜。確かにニナの力を使えば壁でも何でも壊して脱獄は簡単だけれど、どうしたって力ずくじゃないか……それじゃ都市の人達から信用は得られない。どうやって冒険を進めようって言うんだ」
「だからそれも含めて、どうにかなるって俺は言ってんだろ?」
 これは、僕達の間では何度も繰り返された議論だった。僕は出来る限り安全に、そして係わる人々の信頼を得ながら情報を集め、旅をしたいのである。対して秀喜は、些事にこだわれば時間が掛かり過ぎる、多少強引なくらいが冒険は楽しいと譲ろうとしない。
 この平行線の戦いは大抵ニナが秀喜に肩入れして終わるか、今みたいに、信頼を得ることに手の打ちようが無くなってから始まることが多く、僕には勝った例がない…。
 そして何より性質の悪いことに、秀喜はこの遣り取りを議論とさえ思っていないのだ。彼にとってこの話題は冒険の為の通過儀礼であり、推理小説で名探偵と助手が繰り広げるお決まりのてんやわんやよろしく、むしろここから冒険が始まるとさえ思っている節がある。だから彼は、僕の真剣な訴えを終始笑顔で聞き流した揚句、最終的には「物語は俺が作る――書くのはお前だろ?」なんて、友情の証と言わんばかりのキメ台詞まで笑顔で投入してくるのだ。
 暖簾に腕押し――どんなに熱心に訴えてみても、議論の半ばには必ずこの言葉が僕の意識を過る。
「はぁ……」
 改めて同じ議論をする気にもなれず、僕はもう一度溜息を吐いて、ニナを見た。彼女はこの狭苦しい状況をチャンスとばかりに秀喜にすり寄って、背後から彼の汗の匂いを嗅いでいるらしかった。顔はいつもの無表情だけれど、結構夢中らしい……。
「はぁ……」
 再び溜息が漏れる。書き手の僕としては、彼女にはもう少しヒロインらしさのようなモノを身に付けてもらいたいところなのだ。僕に秀喜、そして彼女と云う三人組の冒険譚になるのだから、それこそ彼女は不動のヒロインのような立ち位置に居ると言っても過言ではない。それがこの体たらく――匂いフェチの描写なんて本当はしたくないけれど、ありとあらゆる事象を正確に記録せよと、これは僕達のクライアントであるガンプ・ボルジアーニ候の命令だった。
 まったく、無鉄砲過ぎるリーダーに、無表情の下に変態を隠しているヒロインだなんて、一体どんな冒険譚なんだろう……僕は牢屋に入れられて四度目となる溜息を吐き、今回も自身の望むような冒険譚に仕上がりそうにない事を憂いた。
 そう、冒険作家は辛いのである……暗い牢屋の中で、僕の気分も真っ暗であったのだ。

                                        ≪――続く≫

前話→3.ヌンの使い(2)   次話→5.仕事の依頼


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Posted on 2017/10/25 Wed. 20:01 [edit]

category: 小説:移動城塞都市と涙の運河

thread: 自作小説 - janre: 小説・文学

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☆ルアーライフマガジン様に寄稿させていただきましたNo.4☆  

ルアーライフマガジン
ルアーライフマガジンにて『釣り怪談』の二本目を掲載していただいてます^^

今回は前回よりも短く、三分くらいで読めちゃう掌編です。

よかったら是非☆→怪談:釣り一頁【水面の影】


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Posted on 2017/10/23 Mon. 21:45 [edit]

category: 寄稿記事

thread: 更新報告・お知らせ - janre: 小説・文学

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『3.ヌンの使い(2)』  

   3.ヌンの使い(2)――

「――遠くから鉄を打ったり、石を削ったりする音が聞こえる――職人都市みたい……すると製品を造っているのだから、やはり貿易の相手がいると考えた方が自然ね。製品と農産物のやり取りができれば、きっと市民生活も成り立つわ」
「ふぅん…」
 双方向から物を言われて、きっと考えるのが面倒になったのだろう。秀喜は曖昧な相槌を打って頭を掻いた。
「ま、城でも役所でも商工会議所でもいい――何かしら行政っぽい場所見つけて、俺らの売り込みがてら話を聞きゃ分かんだろ――」
 そう言って、彼は再び僕達の先頭を歩き始めた。考えようとしないその態度には少々腹が立つが、まぁ言っていることは正しくて、僕とニナも後に続こうとした。

 その時だった――

「もし、ヌン様の使いの方々では?」

 僕達の目の前に、小さな、痩せこけた老人が立っていた。褐色の肌に白のガラビア、禿げ頭に小ぶりなターバンを巻いた姿はこの街の住人に間違いなかったけれど――
 どうしたことだろう。黒曜石のような老人の瞳はわずかに濡れて、そのしゃがれた言葉には切実さが滲むよう。
 なんだ? ヌン様とは何者だ? この世界に入り込んでまだ一夜明けたばかりの僕達に、その固有名詞らしきモノの正体は砂漠の広大さ同様に未知数である。
 異人種が珍しいゆえの人違いだろうか? 確かに、僕達は格好も肌の色も、市民の人々から浮いている。秀喜は前述したジーンズにTシャツ、そしてパイロットジャケット。整えることを忘れたような長めの黒髪だ。肌は日本人のそれである。
 僕も同様に日本人で、黒髪――彼よりは短く整えてある。ジーンズにYシャツ、同じくパイロットジャケット。黒縁眼鏡は、まぁこの三人の中でならトレードマークかもしれない。
 一番浮いているのはニナに違いないだろう――彼女の肌はアルビノにも近い白色人種のそれだし、瞳も碧眼。額の中心で分けたショートボブ風の髪はブロンドだ。花柄のロング丈ワンピースの上に、サイズの合わないパイロットジャケットをダボつかせて、ちょっとしたアンバランスファッションのようになっている。
 こうして語ればパイロットジャケットだけは統一感があって、如何にも異世界の人々には一つの一団として見えるのかも……だから「使いの方々」と間違えたのか? いや、でもしかし――
 例えば同様に特徴がバラバラで、上着だけでチームを語るような集団がこの世界にも存在するとは考えにくかった。この都市の人々から文化的な統一感を強く感じているだけに、個性に対して先進的な考え方が定着していると云うイメージが湧かないのだ――よしんばそういった一団が居るとして、ならば考え得るのは職業による制服のようなものか、もしくは身分制度による階級分けの表示。後者ならば「様」付けも頷けるが、どちらにしたって見間違うことなど無さそうだけれど――
 ともあれ僕達は「ヌン様」という謎の存在の「使い」ではないわけだから、老人の期待を裏切るようで申し訳ないが、きちんと否定しなくてはならないだろう。できればこれを会話の糸口として情報も得たい――「申し訳ありませんが――」僕はそう口にしようとした。
 でも、言えなかったのだ。
「おい! ヌンの使いと、そう言わなかったか!?」
「本当!? 来てくれたのね!」
「待ち侘びたぞ! 君達が――」
 老人の問いに堰を切られたよう――通行人達が僕等に詰め寄って、騒ぎを聞き付けたのか、近隣の家々からも人が押し寄せた。僕らを中心に人だかりが出来上がるまで、ほんの数秒しか掛からなかったのだ。
 その間僕が何を言っても、誰の耳にも入らなかったに違いない。人々から上がる無数の声、それも歓喜を滲ませた声がことごとく空白の時間を否定していたのだから。
 使いであることを否定しそびれて、僕は隣にいる秀喜の顔を見た。
 僕の困り顔に、彼は笑みを返した。
「へへっ、揉め事の匂いがプンプンしやがる」
 嫌な予感がした……彼がこんな風に、楽しげに笑うとロクな事が起きないのだ。次の瞬間――
「そうだ! 俺達がヌン様とやらの使いのモンだ! ここの長に会わせろ! 俺達は大事な伝令を持ってきている!」
 秀喜は大声で、大法螺を吹いた。その権高な態度に平身低頭する純朴な市民達を見て、僕は頭を抱えたくなった。
 こういったやり口は、後で必ず痛い目を見るモノである……。

                                          ≪続く――≫
前話→2.ヌンの使い(1)   次話→4.一行の通過儀礼


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Posted on 2017/10/18 Wed. 17:51 [edit]

category: 小説:移動城塞都市と涙の運河

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河川 バス釣り~10月前半戦!  

10月前半戦!地元河川での釣行記事です。
割と暖かかった上旬……それが嘘のように寒くなった中旬でしたね><;
水温も一気に下がっている気がします。

まずは10月1日。
20171001nigoi.jpg
水温が下がってコイツの活性が上がってきた様子……
ソウルシャッドの速巻きで巨大な二ゴイをゲットしました><;
スピードでスイッチを入れる釣りは外道のスイッチも押しまくりです。笑
一瞬、ついに50かっ!? と糠喜びでした。

この日はコイツ以外はコバスばっかりでしたね。無念……

次は10月7日――翌日相模湖釣行だったので午前中だけの出撃でした。
20171007ok.jpg
タイニーブリッツDRで嬉しいサイズをゲット^^
久々のクランクフィッシュはテンション上がりました↑↑♪
スモールにはクランクってあんまり効かない印象を持っていたんですが、ちょい高い足場からボトムを擦りたくてのチョイスでした。雨で若干濁りが入ったからか、それとも秋になってベイトのサイズが上がってきたからなのか………それとも偶然釣れちゃった!?
まぁ何でもいいです。嬉しかったので!w

10月9日はウェーディングです。
20171009m.jpg
フラット70Fでアベレージを10本ほどゲット^^
歩き疲れるくらい歩き回って、広範囲を探って、ちょっぴりポイントの新規開拓ができた日でした。

そして本日、10月15日。
20171015ss.jpg
先週開拓したポイントで同じように釣れました^^
他のポイントは全然魚っ気無くなっちゃってたのに、不思議です……
20171015dm.jpg
初導入のDAIWA、Dr.ミノー(シンキング)でもゲット♪
流れの中で使うことを前提に制作されている渓流ミノーって前々から興味あったのですが、ようやく手を出しました。
思っていた以上にナイスなウォブンロール!
浮き上がりやすくてシャッドやフラットシリーズほど速くは巻けないのですが、5㎝サイズの割に艶めかしくて好きです。
今の季節にはちょっとパワーダウンな感ありますが、ワンシーズン通して使えそうな印象でした。


とまぁ、振り返れば10月前半戦、だいぶ満喫しておりますw
が――9月ごろからずっと「魚散ったなぁ……」なんてぼやいていましたが、さらに散った印象です。
一ヵ所で粘っていても回遊が来れば釣れるんですが、自分にはちょっと待っていられない間隔になってきたというか……朝夕の本当に良い時間を逃しまくりの身としては、歩いてナンボ、巻きまくってナンボ、というのが前半戦の総括。
40㎝より上にはなかなか出会えていないので、説得力はいまいちかもしれませんが…><;

取り敢えず、水の冷たさに負けるまでは歩いて巻いてを継続していこうと思ってます。
ウェーディングでのワームは……来年のお楽しみにしておこう^^


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Posted on 2017/10/15 Sun. 21:36 [edit]

category: 河川

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『2.ヌンの使い(1)』  

     2.ヌンの使い(1)――

 翌朝、ニナの車検が終わるのを待って、僕たち三人は昨晩見た街へと入った。
 衝撃と車検が冒険の為のステップ1だとすると、ここからがステップ2。導入の手順は、いつだって似たり寄ったりである。
 具体的にどうするのかと云えば、人里に入って揉め事に絡むのだ。
 まずはその世界の統治者か、その地のお役所でも構わないけれど――彼等に旅の万屋を名乗って何某かの仕事を請け負う。謂わばスポンサーを探すのである。そうすることで、その地の通貨や食料の補充、情報を得て、物語を目撃する機会を窺うのだ。
 請け負った仕事(揉め事)がいきなり物語の中枢というパターンもままあって、このステップ2はなかなかに重要と言えるだろう。
 これに失敗すると後が大変だ――以前、フランツ・カフカの著書の如く、一向に取り合ってくれない巨大な役所に辟易する事態もあった。その時は鼠小僧よろしく義賊活動に身をやつし、最後は逃げるようにしてその世界を去ったのだけれど――。
 まぁ…僕にとってはあまり語りたくない類の思い出である。冒険家でリーダーの秀喜ならば、楽しかったと満面の笑みで語りそうだが……。
 秀喜とはそういう男だ。彼は冒険を楽しみたいし、その為なら善悪の観念など少々吹っ飛ばしても構わないと、そんな風に考えている節がある。僕はなかなかその考え方に馴染めないでいるけれど、でもしかし、そのおかげで助けられた場面と云うのもいくつか記憶にはあって、取り敢えず、近頃では無茶し過ぎるなと念じるのみである。
 ちなみに、ニナはそんな秀喜に全幅の信頼を置いている――というか、表情にこそ表れないが、ぞっこんである。僕のことをお邪魔虫のように思っている節さえある。
 街に入るまで砂漠を歩いたが、その時もしきりに秀喜と腕を組もうとしては「暑いから」と振り払われていた。表情には表れないくせに態度が解り易過ぎる――
 因みに、これは秀喜が冷たい男であると云うエピソードにはならない。砂漠の上は実際問題として非常に暑く、夜の冷え方とは打って変わったよう――砂漠の寒暖差はなるほど、体験してみると過酷そのものだった。
 その点、今回ハイエースの着地点が街からそう遠くない位置だったこと、これはとても幸運な出来事と言える。僕達は一時間程歩いただけで目的の街に入ることができたのだった。


街に入り、しばらく歩いて――そこは赤褐色の景色だ。露出し日に焼けた岩盤と粘土質の土地に、日乾煉瓦で組み上げられた住まいが立ち並ぶ。その広さは「街」と云うよりも「都市」と表現した方が正しいだろう。昨晩目にした灯りは近づいてみれば、思った以上に大きかったのである。
 人々は皆一様に褐色の肌を白のガラビアで覆い、どこかエジプトの古い時代を思わせた。
「これは……」
 街並みを一見して感じた様子を、僕は秀喜に伝えた。
「おかしな都市だね――結構広いみたいだけれど、農耕の気配がまったく無い…」
「はぁ?」
 秀喜にはピンと来ないらしく「それがどうした?」と言わんばかりだった。
「よく見ろよ祐介、あっちこっちに鶏や牛がいるじゃねーか。家畜、酪農。農耕は重要でもないだろ?」
 その言葉に、僕は溜息を吐きたくなった。まったく、冒険家のクセに洞察力と思慮が足りないと言わざるを得ない……僕は彼の言葉にやんわりと反論した。
「勿論それらも生活の糧だろうさ。でも、これだけの規模の都市だ――家畜だけで食料を賄うなら、もっと巨大な牧場が必要なはずだよ。しかしここは……たぶん、大量の家畜を育てるにも向いていない。土地に牧草や飼育料を育てる環境が無いように見える」
「んん? でも家畜いるじゃねーか」
「そこが不思議だって言っているんだよ。オアシスでも囲って栄えたならば、多少は農耕したり、放牧の為の場所があってもいいんだけれど、どうやらそれも無さそうだ。家の上に桶のようなものも見えるから、きっと水は雨水を利用しているんだろう……そういう環境なら、ならば飼育料はどこからか輸入するしかないはずなんだ」
「なるほど、じゃあそうやって家畜育ててるってわけだ――ん? でも待てよ……」
 ここまで話して、ようやく彼にも疑問点が見えてきたらしい。
「あれ? どっから輸入するってんだ?」
「そうだよ秀喜、この都市は山と砂漠に囲まれている。砂漠の広大さは未知数だけれど、このレベルの文明なら、どちらも越えるのは命がけだと思うんだ。つまり、物流や経済ってものが、この場所からは見えてこない。そこが不思議なんだ――」
 そう、砂漠だけではないのだ――都市に入った僕達の正面に、巨大な山脈は常に見えていた。それは都市の背後を覆うように連なっていて、その全てに植物は見えない。山肌は荒々しく、所々白く見えるのは石灰岩らしい。こちらも砂漠同様に奥行きは未知数だが、その見た目の高さから、超えてゆくのは相当に過酷だろうと思われた。
「…でも――」
 そこで僕の疑問に小声を挟んだのがニナだった。彼女は両耳に手を当て、瞳を閉じ、周囲の音に集中している様子だった。

                                           ≪――続く≫

前話→『端緒/1.到着の夜』   次話→2.ヌンの使い(2)


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Posted on 2017/10/11 Wed. 19:02 [edit]

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相模湖 バス釣り~2017.10.08 季節の進行具合は??  

2017.10.08 久しぶりの相模湖釣行でした^^

10月の相模湖と言えば、水温が下がって、魚が散って、レンジも下がって、ある日を境にぷっつり釣れなくなる……
徐々に冬のハードモードへ切り替わっていくイメージです(´д⊂)
進行具合はその年の気候によってマチマチですから、頻繁に足を運べていない、=状況の分からない自分には嫌なドキドキ感を孕んだ遠征でしたね。笑

でも、結果から言うと結構楽しめました♪

まずは朝一、柴田ボートから出船して近場の浮き物にノーシンカーワッキーをキャスト。
これで釣れてくれたら苦労ないよな……なんて、結構な捨てキャストだったのですが、何とラインが走って行きました。
20171008c.jpg
ちっさいけど釣れた!! あれ? ひょっとしてまだシャローにもバスいるのかっ!?
って感じで、期待していなかっただけに嬉しい一本。笑

次に、ちゃんとしたシャローも確認しにオイルフェンスの内側へ――
20171008a.jpg
シャッドの速巻きでこんなコバスちゃんを2本追加^^ラージは久しぶりだから、なんか顔見るのも嬉しい。笑

こんな感じで、「なんだ、シャローもまだアリなんだ!」と始めは思ったのですが、残念――朝一だけでした。
反応も少ないし、やっぱり魚は散り始めていたご様子……

次の一手は一二三沖付近かなぁ~なんて考えていましたが、浮き物&シャローをチェックしている間に、そこには船団が形成されていました><;
後で知ったのですが、今日は日相カップ第6戦だったんですね。
きっと大会に出ている人だと思うのですが、一二三沖でキャロ?っぽい釣りで軽快に釣ってらっしゃる方がいて羨ましかった!

なかなか近付けないので、一二三は通り過ぎて本湖の岩盤のあるエリアへ――
ここも釣り人いっぱいでしたが、なんとか入れそうな場所を見つけてはメタルバイブを転がしたり……フットボールを転がしたり……
色々やったんですが、なかなかバイトが遠い……。
ひょっとしてプレッシャーなのかな……と考えて、潔く??wオーバーハングの内側へイン!
20171008g.jpg
ショートディスタンスですが、岩盤に対してバーチカル気味にネコリグを転がしてみました。そしたら――
2017100837.jpg
コロッコロの37㎝来た\(^o^)/ 40無くてもこの体型なら嬉しいです♪ 良く引いてくれました!

よし! こうなったら、今日はネコリグで岩盤を攻め倒そう! と腹を決めて昼過ぎからは岩盤巡り。
20171008l.jpg
釣れるんですが、全くサイズアップならず……笑

取り敢えず、僕にとっては難しいなりに楽しめた一日でした^^
次の相模湖は……さすがに来年かもなぁ…
20171008b.jpg
↑一瞬立ち寄った青田ワンドでパシャリ。
暑くてパーカーを着て居られなかったです。


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Posted on 2017/10/09 Mon. 23:20 [edit]

category: 相模湖

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