夢月亭~下手の横好き~

夢月亭清修の小説&バス釣りブログ♪小説の更新情報・小説・釣行記録・その他諸々掲載してます★

相模湖 バス釣り~2018.07.14 秋山川……釣れないことすら季節感でした。笑  

2018.07.14 相模湖釣行でした!
初めて天狗岩ボートさんから出船し、季節感求めて一日秋山川を釣りしてきましたよ^^
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先月はアフターの相模湖を楽しんだ翌日に、榛名湖で再びスポーニングな状況に出会ったりして……なんだか体感していた季節感がムズムズしました。
なので7月も中旬だし、今日は目一杯夏っぽい釣りをしてやるぞ!と^^
雨の影響で残っている濁りに若干の不安を覚えつつも、朝五時に出船し、最初は対岸付近の浮き物をドライブスティックの逆付でチェックしようとしたら、いきなりミエバス発見w
軽く沈んだブイの真上にステイしとる…………なんという無防備さ……ひょっとしてルアーは全て見切る天才なのか……
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いいえ、超無邪気でした。笑
バックスライドで目の前を通した瞬間パクリ。取り敢えずの一本目にホッとしました。

そしてボートを秋山川上流に向かって流していったのですが、期待していたボイルが全然発生せず、なんだか掴みどころの無い雰囲気に見えました……トップでは全然釣れる気がしませんでしたね><;
手を変え品を変え、色々試してみましたが中流域は非常にバイトが遠かったです。

で、辿り着いた上流域。
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ここまで来ると流れも強く、濁りも取れていて雰囲気が全然違っていました^^
一つ下流側のシャローフラットエリアでは良いサイズのバスがウロウロしているのが良く見えます。

そういう魚を遠目からサイトして、フローティングフリック4.8で狙いました↓
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でたwwまたしてもギリギリ40㎝無いヤツw
最近どこに行っても39㎝のバスが本当に良く釣れるんです。
50㎝寸止め&40㎝寸止めは、何やら非常に悔しい気持ちにもなるんですよね。(釣れたことは勿論嬉しいのですが)

ただ、今回のこの魚に関してはサイズ問わず、非常に嬉しかった!
というのも、2016年8月に訪れた減水の秋山川で、同じような魚をフローティングフリックで掛けたものの、目の前でバラしてしまっていたのです。
なので今回はフックの番手を一つ上げて、それでも沈まないよう3.8インチではなく4.8インチを使用。
二年越しのリベンジを達成できた気分です♪
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一緒に来ていた友人も同じ釣りでナイスコンディションをゲットしていました↑
彼は片倉のフローティングフリッカーなので、連絡せずとも同じ釣りを展開していました。笑
そしてお分かり頂けるだろうか……上流の水が霞がかっているのを……

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その後お昼過ぎて暑さはピークに。
魚の反応も悪くなって全然釣れないし、集中力も持たなくなって、涼む目的でジャングルクルーズ。
このシンドイ感じが何気に一番の季節感でした。笑
クーラーボックスを冷やす目的で入れていた氷――の、解けた水の旨さ、ハンパなかったっす。

日中はそんな感じでやり過ごして、いざ夕マヅメ。
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日中はルアーガン無視だった浮き物下のバスが、超イージーに口を使ってくれるようになってました♪
32㎝と35㎝を追加し、取り敢えず一日が報われた気分になって納竿。

サイズが出なかったのと、ボイル打ちが楽しめなかった事が心残りですが、まぁまぁ、暑い中頑張って楽しめたと思います。
次来るときはクーラーボックスの中を半部以上氷にしよう、いや、むしろ全部……そう思いました。


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Posted on 2018/07/16 Mon. 11:32 [edit]

category: 相模湖

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小説:移動城塞都市と涙の運河 (最終話) 『41.涙の運河 /42.再会 /43.追記』  

     41.涙の運河――

 余震はほんの一瞬だ。直後には、巨大な揺れが都市を襲っていた。
 直下型の大地震――都市の真下で巨大な爆弾が爆発したかのような縦揺れに、立っていられる人間はいなかっただろう。
 僕は秀喜の咄嗟の行動で地面に押し付けられて、水平さを著しく失った地面に転がされるような事態は免れたけれど、揺れが治まった後で辺りを見渡せば、大隊の人員は大混乱だった。
 転倒し、怪我を負った者が続出していた。銃の暴発もあったのか、どこからか悲鳴も聞こえる。そして、ここは広場だから被害はまだしも、そこら中に損壊している建物も伺えた。ほんの数秒の揺れが、目にする景色を一変させていたのだ。
 おかしい――ここまで酷い揺れが来るなんて、話が違う。
 ヌンから聞かされていた計画では、怪我人が出るような激しい揺れは起こらないはずだった。そういう大規模な破壊は、人々が避難した後、都市の残り半分の始末に使うのではなかったか。
 ニナの言葉が頭の中にリフレインする。プラン変更よ――と。
 僕はヌンを見た。ヌンは、依然としてミクラさんを抱えたまま同じ場所に立っていた。その姿は黒いコードの塊で、もう、ホログラムを纏ってはいなかった。そして――

 ヌンの背後で巫女の聖堂が軋み、やがて、決定的な音を立てた。

 聖堂に巨大な亀裂が走り、それが地面へ、そして天井を覆うドームにまで広がってゆく。
 これは事前に聞いていたとおりの半壊の前兆だった。が――実際にそれを目の当たりにしてみると、なんとも謂い様の無い空恐ろしい気分に囚われた。
 命程も大切な何かを、完全に壊してしまったのだ――そんな罪悪感さえどこからか湧き上がってくる気がした――それ程に、大聖堂が真っ二つに割れるというのは衝撃的な光景だった。

 嗚呼、そうして、崩壊が始まる。

 都市を支えていた土台の内側が突然空っぽになってしまったかのように、聖堂の中心から先の半分が、轟々と音と粉塵を立て、ゆっくりと下界へ崩れ落ちてゆく。

 あれ程強固に見えたはずのドームでさえ、今は脆いガラス細工にしか見えない。

 居合わせた大隊の人々は、どんな気持ちでこの光景を受け止めただろうか。半分になってしまった聖堂を仰ぎ、その先にドームさえ無くなってしまって、嗚呼、今見えるのは、陽光を遮る分厚い粉塵ばかり。
 見上げるその瞳に僕は、諦念の静けさを見たように思う。
 エデンを追われたアダムとイブは泣いていただろうか? 僕には、今目の前にいる人々と同じ目をした二人がそこにはいたのだろうという気がした。きっと、悪さを企んで善悪の知識の木の実を食べたわけではないのだろう。都市の人々だって、必要に迫られて武器を手にしたに過ぎないのだろう。しかし、手に入れた知恵は、神の怒りに触れるモノだった。
 だから、楽園を追われた――諦めるしかなかった。
 だから、生きる都市を失おうとしている――どうしろと云うのだ、できることなど何一つ無い。
 崩れてゆく都市を、皆、同じ目をして見ていた。泣くことすら忘れてしまったかのように。

 そんな時に、高く舞い上がった粉塵を突きぬけて、見慣れたマシンが僕達の視界に入って来た。
 白のハイエース――僕達三人の旅を支える愛車だ。今は、四つのタイヤを水平に地面に向け、半重力装置を展開し飛行モードに入っている。
 燃料の消耗が激しいので飛ぶことは滅多に無いのだけれど、運転席にいるニナは、それもやむなしと判断したらしい。
 広場から動くなと言っていたのは、これで合流する為だったのか――指示は理解したが、しかしまだ、プラン変更の意を僕は理解できていなかった。いいや、理解することを、心が拒否していたのかもしれない。だから悠長にも、ニナには色々聞かねばならないなどと、この時の僕は考えていた。
 そう、最早そんな状況ではないと、気が付こうとしていなかったのだ。
 ハイエースは僕と秀喜の前に滑り込んでくると、着陸せず、浮いた状態でドアを広げた。ニナの声が、急かすように飛んでくる。
「早く乗って! あと十秒ッ!」
「まってニナ! まだミクラさんの状態も確認できていな――」
「いいから早くッ!」
 ニナは喰い気味に、さらに僕達を急かした。
 そこで僕はやっと、彼女が大粒の涙を零しながら運転していることに気が付いた。

 嗚呼、そうか、そうなのか――。

 ニナは既に知っているのだと思った。ミクラさんが、もう帰らぬことを。僕の期待など、幻想に過ぎないと云うことを。
 そうでなかったら、きっとニナは泣かないだろう。諦めず、今でもミクラさんの体に飛び付いて行動しているはずだ。
 体から力が抜けてゆく。あと十秒などと急かされても、僕には目の前のマシンに乗ることさえ困難な気がした。頽れてしまいそうだった。
 が――やはり、こういう時に僕の背中を無理矢理に押すのは秀喜だった。彼は僕の襟を鷲掴んで、半ば押し込むように僕をマシンへ乗せた。次いで、秀喜がマシンへと乗り込んだ。

 次の瞬間だ――ゴッ、という巨大な音と共に、再び都市が揺れ動いた。今度は浮いたマシンの中なので、その揺れが如何程かは体感していない。けれど、目に見えて分かった。都市が再び揺れていること――先程よりも、もっと強い波に襲われていることが。
「いくわよッ!」
 ニナの鋭い声と共に、マシンが動き出す。再び粉塵を潜り抜け、僕達は高い空へと漕ぎ出した。

 一瞬で遙か下になってしまった大地の中心で都市は今、残りの半分さえも失おうとしている。
 建物や人々を呑み込んで、ヌンは己を消してゆく。己の全てを、殺してゆく。
 嗚呼、そうだったのか、プラン変更って、つまりは――
「地下でヌンと接続し、都市のあらゆる地点を観測していたら、ヌンの強い感情が流れ込んできたわ……。だから分かったの、ミクラが死んでしまったこと……そして、ヌンが計画を元に戻したことが……」
「そう、だったのか……」
 僕達が知らされた計画は、都市の人々を生かす為に崩壊に加減を加えたものだ。その計画を立てる以前に、ヌンがミクラさんすら巻き込んで行おうと準備していたのが、今目の前で起きた崩壊なのだろう。
 ヌンは怨みと云う感情を体感して、一度は許した人々を、やはり許せなくなってしまったのだろうか。怨みを否定し続けた神が迎えた結末がコレでは、僕は皮肉めいたものを感じざるを得ない。

 僕達三人は、黙って地上の世界を見ていた。すっかり崩れ切ったヌンの残骸は、高く舞い上がった粉塵に覆われて、今は見えない。
 でも、残骸でもいい、ヌンをもう一度見たいと思った。見届けねばならないと思った。粉塵が晴れるまでこうして待ち、その姿を目に焼き付けて、祈ろうと思った。

 一体何に? 何を祈る?

 ぼそっと、秀喜がこう言った。

「なぁ……ヌンは人工知能だけど、この世界では確かに、神様だったよな……。それで最後は、人間だった」

 急に、僕は泣けてきた。
 ぼろぼろと涙を流しながら、両手を組んで強く祈った。
 祈りの宛先はヌンでも、物語の神でもなく、僕自身分からない何処か――それでも、ミクラさんが最後に口にしたことが叶うようにと、心から祈っていた。
 彼女は言っていた――次はもっと一緒に、傍に――と。
 秀喜の言うとおりだと思ったのだ。人工知能は神になって、人間へと降りてきた。そこには僕達と変わらない、僕達と同じ、魂と呼べるものが宿っていたと思う。だからこそ――

 ミクラさんと同じように、『次』を信じたい。

 二つの魂が寄り添える次が訪れることを、願わずにはいられない。

 どうか、どうか――

 ニナも涙が止まらない様子だ――秀喜は、じっと無表情で外を見ている。
 きっと彼は考えているのだ。どうしたらこの結末が避けられただろうか、どうしたら、みんなが笑っていられる未来を創れただろうか、と。
 子供のようにヒーローになりたいと強く願っている秀喜は、きっと、本当は泣きたいくらい悔しいに違いなかった。

 そんな秀喜が、突然ドンッ――と窓ガラスに額を押し付け、見ろ! と声を上げた。
「さ、砂漠が動き始めてる――」
 祈りと悲しみに強く瞳を閉じていた僕とニナも、外を見下ろした。
 すると、広大な砂漠のあちこちで砂が舞い上がっている。ボコボコと地下から突き上げられるように地形が変形し、砂が弾かれているようだ。ほんの数か所で起こっている現象かと思いきや、ソレはものの数分で砂漠全域に広がっていった。
「これは……あのキメラが動いているのか――?」
 だとしたら、この砂漠を埋め尽くすほどの個体数だ。今や砂漠は不規則にうねり、そして徐々に、徐々に――太陽の色をそのまま反射していたような砂の赤黄色が、暗い土の色に侵蝕されてゆく。
 そして、この変化をもたらしているモノは、やはりキメラだった――複数匹、勢い余って地面から飛び出している個体がいる。彼等は砂の下から土を持ち上げているらしかった。
 驚きに、ニナの口からも感嘆が漏れる。
「な、なんて光景なの――」
 途方も無く、巨大で爆発的な大地の変化が起きている。ヌンはキメラを創り続け、放ち続け、己も動いて大地に手を加え、その行為に千年の時を掛けたと言っていたが――。
 目の前の光景は、当に千年の時をかけて溜め込んできた、命と土の大爆発だった。
 気が付けば、最早砂の色合いなど何処にも見当たらなくなってしまっている。そして――
 キメラ達は一斉に地表へと這い出してきた。その数は、土を更に覆ってしまう程だ。とてもグロテスクな光景だが、しかしどうして――と、僕は疑問を感じた。彼等は夜行性で、日光は苦手なはずだ。人工的な光で活性が悪くなる彼等だから、この強い紫外線の中にどうしてわざわざ出てきてしまったのだろう、と。
 その疑問は直ぐに氷解した。彼等は、最後の使命を全うする為に、自殺しに出てきたのだった。
 しばらく日光を浴びていると、彼等の体が変質し始めたのだ――急激な腐敗が進行し、ボロボロとその身を大地に崩していったのである。
 大地に、土に、溶けていくようだと僕は思った。そして思い出していた。ヌンの言葉を――
「――そういえば、己の体を有機物の基礎にするんだった……あのキメラ達は――」
 その使命は彼等のどこに植え付けられたモノだろうか。脳か、はたまた遺伝子なのか。
 分からない。だがしかし、ヌンの叡智は件の医療技術しかり、生命の科学に非常に特化されていた。その技の成せる神秘を、僕達は目の当たりにしているのだった。

 そして、大地の急速な変化はこれで終わりではなかった。神秘の次に、僕達は奇跡を目撃する。

 奇跡だ――そうとしか言い様がない。

 再び、今度は大地の全てを揺るがす大地震が発生した。
 その揺れは長く、遂には星さえ己に死を与えたかと思うような天変地異の如くだ。ヌンの崩壊地点を中心にして、大地に巨大な亀裂が走った。
 それだけでも驚愕の光景なのに、その地割れはどんどん広がって、深淵の口を開いたかと思えばそれは否――穴ではない。山だ、山脈がそこから現れたのだ。
「そんなまさか――ッ、大地のプレートを意図的に動かしているのかッ!?」
 プレート同士がぶつかり合うことで山という地形は成り立つが、しかしその為に掛かる時間はざっと百万年とも言われている。そんな膨大な時間の果てに成り立つ地形が、みるみる内に亀裂から生まれ、形成されていったのだ。
 急速な山脈の形成はあれ程巨大だと思っていたヌンの、その残骸を容易く呑み込んで、オーパーツの存在など跡形も残すつもりはないらしい。

 やがて、大地の揺れが治まると、こうして突如産まれた山脈も伸びるのを止めた。が――既にその高度は二千メートル程もありそうだった。山頂は僕達のマシンが飛んでいる高度よりもっと高くなっている。そして――

 ドンッ――という巨大な音と共に、噴火が起きた。吐き出されたのはマグマじゃない。水だ――大量の水が空に向かって放出されたのだ。

 その水は青天の空から、しかし雨のように、つい今しがた生まれ変わったばかりの大地に降り注いでゆく。
 するとどうだろう、土色一色の大地が、急速に、急激に、劇的に――

 芽吹き始めた。

 嗚呼、一体どれ程の、本来掛かるべき時間を早送りにした光景なのだろうか。

 僕達三人は、最早言葉を忘れ見入っていた。

 小さな草花が、伸びては枯れを明滅のように繰り返したかと思えば、その隙間から若木が顔を出し、瞬く間に樹齢幾千の大木へと育ってゆく。
 数え切れない程の木々がそうして、己は今当に生きているのだと、雄々しくその存在を天に示すようではないか。
 それは花の咲くようでもあり、悍ましい侵略のようでもあり――木々は隙間に育つ別の植物とも絡み合いながら、大地を深い緑色に染め上げていった。
 人が分け入るのも困難な熱帯雨林が、今、形成されてゆく。

 そして依然として山脈から湧き続けている水がそこへ流れ込んで行った。
 低地の木々を薙ぎ倒し――山脈の四方八方に、複雑な川が形成されてゆく。
 本流と呼べるような大河が何本かあり、大河同士は細かな支流で結び付き、それはまるで蜘蛛の巣のように大地に張り巡らされてゆく。

 嗚呼、なんてことだろう――。

 僕はこう思ったのだ。

 ヌンが泣いている。

 ヌンの涙が命となり、河となった。

 貿易の神が、貿易を、人々の手に還したのだ。


「涙の運河――」


 忘れたはずの言葉が、口に上っていた。


     42.再会――

 終わった――。
 冒険が終わった。
 この世界に観測の対象は、もう何も無い。
 僕はそう思っていた。
 これからボルジアーニ候のいる世界に戻って、ここまでの経緯を本にしなくてはならない。どんな結末であろうとも、それは書記である僕の役目だし、僕達三人はその為のチームだ。
 秀喜とニナは、次の冒険に向けて準備を進めるだろう。
 帰らなくちゃ――いつものルーティンが待っている。
 そう、思っていた。

 ところが――

 今、僕達は山中にマシンを止めて、あろうことか悪天候の中、山頂を目指していた。
 先程打ち上げられた水が本格的な雨雲を呼んでしまったのか、灰色の空から降る雨が、容赦なく僕達を叩く。
 出来上がったばかりの山も地盤が緩く、地滑りの危険があった。
 でも――
 僕達三人は、泥だらけになりながら山を登っていた。産まれたばかりの草木を掻き分け、道なき道を突き進んでゆく。
 それはなぜか――大地の変革が終わり、マシンを元の世界へ漕ぎ出そうとしたタイミングで、二ナがこう言ったのだ。

「――ッ! ミクラ……ミクラが呼んでる――」

 ニナはハッとした表情で、後部座席の僕と秀喜を振り返った。
 その時の彼女は「信じられない」と言わんばかりに困惑しきった表情で、悲しみに心を壊し、妄想に取りつかれたわけでないことは一目見て分かった。
 事情を窺えば、彼女の脳内OSに、今当に通信が入っていると云うのだ。
 微かな信号が送られてきていた。なぜそれがミクラさんなのか、こればかりは予感めいた衝動で口走っていたそうだが。
 ともあれ、秀喜の決断は早かった。ニナ、発信源を追ってくれ、と。

 僕達は山を登った。
 登っている最中、山を下ってゆく動物達とすれ違ったり、雨の中を飛んでゆく鳥を目撃したりした。あの、ヌンの地下で見た動物達だ。
 あの天変地異からどうしてその身を守れたものだろうと、いつもなら疑問に思うところだが――あのような奇跡を目にした後では、ヌンならば造作もないだろうと、あっさり腑に落ちてしまう。

 そうして――
 登り切った先にあったのは、黒いコードの塊――最後にヌンを形作っていたモノかもしれないが、人の形はしていない。無造作に積み上げられたような塊だった。
 それを見て、ニナは言った。信号、この中からだわ、と。
 ならばと、僕と秀喜はそのコードに掴みかかって行った。最早稼働することの無いコードを、力ずくで引き剥がしてゆく。

 この内側に、何かがある――。

 僕達はニナの予感を疑っていなかった。必ず、ミクラさんに関する何かがあるはずと。

 果たして、ニナの予感は正しかった。

 コードの内側から、ミクラさんの遺体が出てくるものと僕は想像していたのだけれど、それは違った。
 出てきたのは、掌大の鉄のキューブ――ニナへの信号は、そこから発信されていたのだ。
 一体コレは何なのか? ニナは、それが接続できるものであることを確信し、その場で侵入を開始した。
 すると――

 ニナは大粒の涙を流し、キューブをギュッと抱き締めて、僕と秀喜を見た。

「……保存されている――ミクラが、この中にいる、いるわ――」

 そこにはミクラさんの人格と、持ち合わせていた全ての記憶と知識が――そして断片的だが、ヌンの記憶と知識も、保存されていたのだ。

 後にガンプ・ボルジアーニ候からは『ミクラプログラム』と呼ばれるようになるそのキューブを、僕達は持ち帰ることにした。


     43.追記――

 ヌンは彼女に言っていた。大丈夫だ、今、私がお前を救ってやる――と。
 僕達が持ち帰ったキューブは、ヌンを模っていたコードの核だったのではないだろうか。ヌンはそこに、ミクラさんの全てをデータに置き換え、取り込んだ。己を構成する容量を削りながら、あの爆心地とも言える場所で――。
 果たして、それはミクラさんにとって本当に救いだったのだろうか。彼女自身が望んだことではないだけに、当初、僕の胸中にも複雑な感情があった。そして勿論、様々な疑問も。
 例えば、データ化された人間と、生身の人間にどれ程の、どういった差が生まれるのだろうとか――スピリチュアルなモノの見方をすれば、そこに生前と同じ魂は宿るのだろうか、とか――浮かぶ疑問は、ある種の不安を呼び起こすものばかりだ。
 ともあれガンプさんの元で初めて彼女をホログラムとして呼び出し、対話した時、彼女は彼女のままだった。僕達を覚えていたし、ヌンが消えてしまったことを悲しんでいた。そして、ヌンの残した記憶を開き、少しだけ、喜んでいた。
 そこにはヌンと、彼女だけの思い出も含まれていたそうだ。父から確かに愛されていたことを感じ、いくらか前向きに、彼女は僕達と対話することができていた。

 僕達は彼女に伝えた。
 全て、君の意志を尊重すると。これからどうするのか、どうしたいのか――。時間はいくら掛けたって構わない、とも。
 彼女は少しの間黙り込んで、考えさせて欲しいと言っていた。
 彼女にとっては難しい選択を迫られていたことだろう。でも、僕はそんな風に、悩み、迷う彼女の姿に、以前と変わらぬ確かな人間性を感じたものだ。やはりミクラさんはミクラさんなのだと、少し、安心した。

 それから一週間程後になる。
 ミクラさんは僕達三人を呼び出して、自身の出した答えを聞かせてくれた。
「色々と考えました――やっぱり、体のない存在になってしまったことは、今でも複雑に思います。でも、愛する父が、私に与えてくれた第二の人生なのだと、そう、思いたいのです。それに、父がどんな風に世界を見ていたのか、知りたい――私はある意味で、父と同じ存在になれたのですから、きっと以前より理解を深めらると思うのです。だから――」

 彼女の眼には、出会った頃のような力強さが戻りつつあった。

「私を見つけてくれたアナタ達の為に、私と父を繋いでくれたアナタ達の為に、私にできることをさせて下さい。体は無いけれど、私、生きてみたい――」

 僕は彼女のホログラムに歩み寄り、右手を差し出した。
 握れるだろうか――いや、きっと握れるに違いないと思った。
 その答えは崩壊直前の都市で、彼女の手と、ヌンの涙が導き出している。

 そこに魂があれば、きっと――

「よろしく、ミクラさん」

「これからはミクラ――と、気安く呼んでください」

 彼女の笑顔を、久しぶりに見た。

 こうして彼女は、僕達のナイチンゲールとなった。
 あの世界で育まれたミクラさんの医療技術が、きっと今後の冒険で大いに役立つだろう。
 ガンプさんは当面、彼女が活躍できる装置の開発に追われるに違いない。



 さて、さて――今回の物語はこれでお終いだ。次はどんな異世界が、どんな物語が、僕達を待っているのだろうか。
 僕と秀喜の望むような冒険譚になることを願いながら、今はこの物語を閉じ、『ガンプの書架』に加えよう。

 移動城塞都市と涙の運河――これにて閉幕。

              青木祐介    ――了

前話→40.染まる    あとがき→(後日更新)


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Posted on 2018/07/11 Wed. 21:54 [edit]

category: 小説:移動城塞都市と涙の運河

thread: 自作小説 - janre: 小説・文学

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榛名湖 バス釣り~2018.06.23 季節感狂った~……  

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2018.06.23 先週楽しめた榛名湖に再び来ちゃいました!

今回は濃霧も無し、風も比較的穏やかなので釣りし易そうな雰囲気でのスタートです。
期待は表層、トップの釣り! 前回体験できなかった春ゼミパターンを、青木虫とかポッパーで体験出来たらいいなぁと目論んでおりました。
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風のある無しでだいぶ速度の出方が違う気のした足漕ぎボート。
痩せたい人間としては癖になる運動感です。

朝一は前回もお世話になったポイントへ入り、トップを投げましたが無反応。
ちょこっと一段下をチェックするのにダウンショットを入れて一本目↓
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ギリギリ40㎝ありませんでしたが、口の綺麗なナイスコンディションが遊んでくれました^^
しか~し、幸先の良い一本でしたが、ここから無の時間が長かったです。

ポッパーや虫でバンクを流しましたが反応無く、なんならトップで湖一周してやろうと考えていたのですが、昼前に予報より早く雨風がやってきてしまいまして……。
降り初めのタイミングだ! と思いミノーやシャッドに切り替えるも反応無し。
う~ん……どうしたものか……と悩みながら湖を回っていると、見えるバスの様子がおかしいことに気が付きました。

あれ……スポーニングしとる……なんか、ポスト感が半端ない……

先週がポストからアフターへの移行期間と感じていただけに、これからはどんどんアフターの色合いが強くなっていくはずと思い込んでいました。が、むしろ今週の方がペアバスの行動を多数目撃。
前回は濃霧でポイントを見て回れなかったので、ひょっとしたら同じような状況だったのか、それとも、来週の大潮に向けて何陣目かになるスポーニングが活気づいたのか……。

ともあれ、これじゃあ狙い目が全然違うなと思いました><;
表層も中層も捨てて、ネコリグのボトム狙いにシフト。
直ぐに答えが返って来ました↓
201806234.jpg
またしても39㎝。笑
先週も39㎝とか38㎝が釣れているので、なんだか榛名湖には39㎝の壁みたいなのがある気がしましたねw
(たぶん偶然ですけれどw)
食った後にボートに向かって突進してくるので、フッキングまでにかなり長く感じる巻きとり時間があってドキドキしました。
リールのハイギアに感謝^^

しっかし六月も終わろうって時期にさらにスポーニングとか、正直全くの予想外でした。
関東で釣りしていると、スポーニングも終盤の梅雨入り前にトップが釣れ出して――って流れが一般的だと思うんですけれど、榛名湖の場合は春ゼミがいるので、トップシーズンの開始は産卵と照らし合わせた時に異常に早い。

そして今回見た産卵行動で自分の中にあった季節感が狂った気がします。笑

山上湖恐るべし……経験値の少ないフィールドで、自分の経験だけに照らし合わせて季節を読もうとするのは失敗の元ですわ…。
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そんなこんなで結果二本でタイムアップ。
霧はありませんでしたが、雨は先週より大変でした。

榛名湖は奥深い……気がする……。


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Posted on 2018/06/25 Mon. 00:00 [edit]

category: 榛名湖

thread: ルアーフィッシング - janre: 趣味・実用

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『40.染まる』  

     40.染まる――

 目の前で起きたことが信じられず、そこにある事実を、僕の思考は必死に否定しようとしていた。
 嘘だ、嘘だ――ミクラさんが死ぬはずがない――彼女は、彼女は――だって、彼女は神の娘じゃないか――今そこで、神に抱かれている、神に祝福されている。
 いや、死んだように見えているだけだ――きっとそう――ほら、僕はまだ、彼女の生死をちゃんと、この手で確認していない――酷い怪我かもしれないけれど、この都市の技術ならば、きっと――。
 僕は立ち上がって、二人に近づこうとした。

 しかし、不可能だった。

 僕が真実を否定し、己の幻想へ逃げる時間さえも、最早この都市には残されていなかったのである。

 ゆっくり、覚束ない足取りで二人に近づこうとする僕の耳に、指揮官の叫ぶ声が聞こえていた――彼は大隊を煽っていた。大隊を鼓舞しようとしていた。
 やはりミクラは悪魔の子だったのだ! これはその報いだ、罰が下されたのだ! この程度で怯んでいては、悪魔は倒せないぞ! 悪魔を滅ぼし、もう一度平和を取り戻さんと、固く誓ったあの瞬間を思い出せ――さぁ、さぁ! 大隊諸君、もう一度、銃を構え直せ!

 嗚呼、酷いことを言う――なんて酷いことを――。

 僕がぼんやりそう思った、次の瞬間だ。
 指揮官の喉に、先端を針のように鋭くした黒いコードが突き刺さり、貫通していたのだ。
 指揮官が血を吐き出して痙攣し、白目を剥いた。
 呆気に取られ、僕の足も止まる――コードの動きがあまりにも速かった為に、一瞬何が起こったのか理解できなかったが、今は、一目瞭然だった。
 そのコードはミクラさんを抱えて蹲るヌンの背中から生え、放物線を描いて指揮官を貫いていた。
 そしてこれはヌンの意志なのか、コードは指揮官の体を持ち上げると、無造作に、放る様にそれを抜き捨てて、先端に彼の血を滴らせた。
 大隊を包んでいた気まずい沈黙が、恐怖故のそれに瞬く間に塗り替えられてゆくのが分かる。
 ヌンはミクラさんを抱えたままゆっくりと立ち上がり、大隊を見渡した。そして――

 その眼を見た誰もが射竦められる。

 そこに在ったのは、真っ赤な両目――

 憤怒と殺意がマグマのように畝って煮え滾る、真っ赤な両目だった。

 怨みの無い世界を創造しようとしていたヌンが、今や――

 激しい怨みの念に、染まっていたのだ。

――おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお――ッ!――

 ヌンが激しく咆哮した。
 都市全体を包むような大音量と、身の竦むような狂気を感じて誰もが耳を塞ぐ。
 僕も耳を塞いだが、しかし、それでも聞こえる声があった。
――秀喜、祐介、聞える? プラン変更よッ! そのまま広場から動かないで! いい? プラン変更! 広場から動かないで! 私はマシンを取ってくるから!――
 補聴器のように耳に突っ込んでいた通信機から、ニナの声がしたのだ。
 一体どうしたというのだろう? プラン変更だって? そうだ、僕達は生きている人々を、崩壊するこの都市から逃がさなきゃいけない――それが変更? 一体全体、どういうことだ?
 ニナの声は時間に追われ、今当に走っている様子だった。
 そして次の瞬間――

 ぐらり――と、大きく大地が揺れ動いた。

                  ≪――続く(次回最終話)≫
前話→39.No Title    最終話→41.涙の運河 /42.再会 /43.追記


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Posted on 2018/06/20 Wed. 23:14 [edit]

category: 小説:移動城塞都市と涙の運河

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榛名湖 バス釣り~2018.06.16 久し振りに使ったヤマセンコー……やっぱ釣れる!  

三連休二日目、2018.06.16は榛名湖です!
前日の相模湖釣行の疲れを引き摺りつつも、足漕ぎボートでの出船w
なかなかガッツのいる一日を過ごしました。笑
20180616haruna.jpg
榛名湖は山上湖――この日は霧が濃くて滅茶苦茶寒かったです。
6月にレインウェアの下にライトダウンを着たのって初めてかもしれません……触った感じ、水の中の方が断然暖かそうでした。笑

およそ3年振りに訪れたフィールドなので、釣り開始前に季節の進行具合をボート屋さんに尋ねてみました。
スポーニングはポストとアフターが混ざっているとのこと。
これも山上湖だけあって、やはり遅い。
実際に湖に出てみた感じでは、ベッドを守っている雄の姿は見えること無く、アフターが中心のようでした。
それともう一つ、ボート屋さん情報では……「セミが釣れるよー」とのこと……。
マジか――噂の春蝉パターンで是非釣ってみたい!!
20180616haruzemi.jpg
わずかながらオーバーハングのあるポイントに行くと、実際に弱った春蝉が水面でバタバタしておりました↑↑
網で拾えたので観察タイムです。
20180616aoki.jpg
サイズ感は青木虫がマッチザベイト??――試してみましたが、風が強くて波立っていた為か、バスに気づかれることはありませんでした……笑

朝一に釣果をもたらしてくれたのは、昨日の相模湖でも活躍したHPシャッドテールのダウンショットでした↓
2018061642.jpg
42㎝♪ 肛門の赤い、半プリっぽいバス^^ 良く引いてくれて楽しかった!

シャローの一段下から幸先良く釣れてくれたのですが、なかなか後が続かず、さて、どうしたモノか……そんな時間が長かったです><;
榛名湖って昔から苦手意識があって、あのクリアな水質にやられちゃうんですよね。
まだウィードも少ないですし、空っぽのシャローを見て心が折られるんです。笑
ようやくミエバスを見つけてもすっ飛んで逃げちゃって、どんどん釣れる気がしなくなってしまいます。

でも、時折シャローに上がってくるバスは蝉なのかベイトフィッシュなのか、確かにエサを探している風でして……この日もシャローでフラフラしているバスを2回だけ目撃。

アレを釣るにはどうしたらいいのか……自分なりに考えて、閃いたのがヤマセンコー(しかも2インチw)。
こちらも榛名湖同様、三年くらいバッカンの中で眠っていたもの。
これをオフセットフック、ノーシンカー、ULロッド、3lbラインでなるべく遠くからシャローに上げ、放置、たまに軽くトゥイッチを入れ、フリーフォール後にまた放置。なだらかな下り坂を時間を掛けて下らせていきます。

極めてスローな展開です。
後は、シャローに上がってきたバスと遭遇できることを祈るのみ!笑

そして、祈り続けて二時間程経った頃……↓
2018061639ji.jpg
マジか……祈り届いちゃった。笑
2018061639.jpg
バシッと上唇からの尾開きだと39㎝。
同じポイントで長く無の時間が続いていただけに、突然ラインが沖に向かって走り出した時には吃驚しました(゚д゚)

そしてなんともう一本↓ありがとう!榛名湖の神!w
2018061638.jpg
38㎝のナイスコンディション^^ こいつが一番引いてくれました♪

―――タックルdate―――
ロッド:DAIWA CRONOS 642ULS
リール:DAIWA THEORY 2004H
ライン:シーガーフロロバスハンター3lb
ルアー:ヤマセンコー2インチ+INFINI hobbit#8(ノーシンカー)
―――――――――――

苦手に感じていた榛名湖だけに、この二本追加は超ハッピーな気分になれました。榛名湖来てよかった!

昼過ぎからは風と霧が余計に酷くなってしまい、釣りをするのがかなり難しい状況になってしまいました。
ちょっと漕ぐと霧の中から別のボートが突然現れたり、沖が危険だからと岸に寄ってみればオカッパリの方に接近してしまったりと、そこかしこに危険がヤマ盛り……仕方なくボート屋の近くで釣りしましたが、何も起こらないままタイムアップでした。

ともあれ榛名湖は釣れてくれて本当に良かった!
もうちょっとクリアレイク慣れする為にも、しばらく通ってみようかなと思えただけでも収穫です。

足漕ぎボートはダイエットにも良さそうですしね。笑


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Posted on 2018/06/17 Sun. 16:51 [edit]

category: 榛名湖

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相模湖 バス釣り~2018.06.15 収穫を感じた単独釣行  

2018.06.15(金) 今週は繁忙期の振り替え休日で金~日の三連休でした!
久し振りに平日にもガッツリ釣り出来るチャンスだったので、初日は遠すぎるマイホームフィールド、相模湖へ♪
20180615sagsmi.jpg
雨は時々パラつく程度、風はそこそこ、濁りもそこそこアリ。
ネットやSNSの情報から想像すると、かなりクリアな水質から雨の濁りが入って3~4日目くらい経った頃合いでしょうか。
水温も少し下がって21℃~20℃くらいでした。

五時に柴田ボートを出船し、朝は吉野ワンドを目指してゆっくりシャローを流していきました。
2018061530ss_201806171338070e1.jpg
その間STEEZ SHAD 52SRでアベレージを複数本ゲット!
2018061530s.jpg
濁りは残っていますが、低気圧のおかげか平均サイズのバスはある程度エサを探して動いている様子でした。
それと連発はしないけれどアッチでもコッチでも釣れるコノ雰囲気は……水温下がっての20℃だからなのか、なんだか魚の散り始めた初秋の雰囲気とそっくりでしたね。笑

しかしスティーズシャッド、最近使い始めたのですが良い動きしてます。
かなりタイトなウォブルです。
この動きに適度なラトル音の組み合わせが、今日の濁り方にはピッタリハマっているような気がしました。
速巻きよりもレギュラーリトリーブに反応が良かったのも、魚のレンジと濁り方に要因がある気がしました。

さて、そうして辿り着いた吉野ワンドですが、平日なのに人がいっぱいでしたw
浮き漁礁沿いにビッグベイトを通すと40UPがわらわら出てくるのですが、どうしても口を使わせることが出来ず……
ビッグベイトの腕、全然足りてないみたいです……><;
一番奥の流れ込みには触れること叶わず、吉野、ノーフィッシュ。

桂川を下って本湖を目指している間は色々試してみました。トップ、プロップetc……
ネコリグを入れれば小さいのが釣れましたが、プラグはどれも反応無く、バンク沿いの水深が深くなり始めた勝瀬橋付近からはダウンショットにスローダウン。
コレに微かなバイトが……↓
2018061540UP.jpg
バシッと尾を開けば43㎝!無事サイズアップできて嬉しい一本でした^^
ラインはフロロ3lbでしたが、掛かり方最高です!

―――タックルdate―――
ロッド:DAIWA CRONOS 642ULS
リール:DAIWA THEORY 2004H
ライン:シーガーフロロバスハンター3lb
ルアー:HPシャッドテール2.5+INFINI hobbit#6(ダウンショット2.2g)
―――――――――――

深い所に軽いリグを入れても操作感良く、ボトムやアタリを感じる事の出来るフロロ3lb――使い始めた時はバラシやアワセ切れが多発してしまっていましたが……最近になってようやく、ちょうどいいスイープ+巻き合わせが身に付いてきたと思います。
自分の成長を感じられる一本、バス釣りのこういう時って震えるほど嬉しい!

昼過ぎからは強風になって釣り難く、シャッドで一本追加したタイミングで早上がりすることにしました。
結果は43㎝以外でアベレージを11本、ほとんどは午前中の、シャッドの釣果でした。

本当はビッグベイトデビューを狙いたかったのですが、まぁともあれ、自分なりに楽しく釣りすることが出来て良い一日でした♪
20180615ituki.jpg
〆はやっぱり、青梅市の「いつ樹」で海老つけ麺ですよ!!超好き!!

漫画喫茶に宿泊し、翌日は久しぶりの、そして苦手とするナチュラルレイク、榛名湖釣行です。
また別の記事で書きますので、お時間よろしければそちらも合わせてどうぞ^^


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Posted on 2018/06/17 Sun. 15:22 [edit]

category: 相模湖

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『39.No Title』  

     39.No Title――

     ※

 この物語の端緒に、僕はこう記している。

 今回の物語は『死んだ物語』か――いいや、明るい見方をするなら『復活の物語』かもしれない。少なくとも――決して『生きる物語』ではなかった――と。

 そうだ、この物語は死と復活の狭間の出来事を記録したものなのだろう。どこか他人事のような表現だが、書いた僕自身、大きな悲しみに直面した為か、そのように考えている。
 引き金は死の呼び水となり、死は復活の引き金となった。その後のことは知らない。その後で、生きる物語を紡いだ人々の事を、僕達チームは一切目撃していない。
 僕達は決定的なこの瞬間に、ただただ傍観者だった。

     ※

 まるでスローモーションのような、酷く時の流れの遅い空間を僕は体感していた。指揮官の銃から放たれた弾丸の回転さえ、この目は捉えていたように思う。それほどに――。

 放たれた弾丸は空気を切り裂きながら、ヌンの胸に向かって直進してゆく。

 一ミリの迷いも無いその軌道は、これが最早取り返しのつかない事象なのだと、僕にハッキリと予感させた。

 弾丸の進む先に立つヌンは、それを受け入れようとしている。

 避けたり、身を守ったりする気が無い。こうあるべきと、彼自身がそれを望んでいるのだから。

 嗚呼、これで、終わる。この世界の一つの時代が、終わる。

 この広場にいる人間で、僕と秀喜にしか分からなかっただろう――ヌンは、薄っすらと微笑んでいた。

 始めの予定とは違う結末に、それでも満足するように、微笑んでいた。

 僕は思う――これが果たして、本当にAIなのか、と。

 世界を一変させ、規則と宗教を作り、人を導いた。そして今、個人を愛することを知ってしまい、個人の為に自ら死を選ぼうとしている彼は、本当に人工知能という言葉に収まるのだろうか。

 神を騙ったAIが、今、僕の目にはあまりに神々しく映る。

 そしていよいよ、弾丸とヌンの距離は縮まってきていた。僕の視界にはもう、ヌンと弾丸しか映っていない。

 僕はこの決定的な瞬間から、絶対に目を逸らしてはならないと感じていた。そうして彼を、この世界の指導者ヌンを、己の胸へと刻み付けよう――それがこの世界を記すだろう僕にとって必要な事であり、同時に、彼への弔いでも、敬意の表れでもあった。そういう、気持ちだったのだ。

 だから僕は、瞬きを禁じてその瞬間を見詰めていた。

 スローモーションのような体感だ。音は、一発の銃声に全てが塗潰されて遠く、無音のようでさえある。

 本当は、彼女の駆ける音も、彼女の叫ぶ声も、そこにはあったに違いないと思うのだけれど――。

 そう、そうなのだ――ヌンと弾丸のみに集約されたような僕の視界に、突如として彼女、ミクラさんは現れた。

 どうして? そう思ったが刹那、彼女はヌンを突き飛ばし、彼の替わりに――

 その身に弾丸を、受けた。

 ミクラさんの体が、一瞬、宙に浮いて、ゆっくりと――


 ゆっくりと、倒れてゆく――。


 体から力が抜けて、僕はその現場を真っ直ぐに見詰めながら膝を突いていた。
「どうして――」
 言葉を口にした瞬間、時間の体感と視界とが、一辺に正常へと切り替わった気がする。が――広場は依然として、静寂に包まれたままだった。
 僕だけじゃない。秀喜も、そして大隊として居合わせた人々も、事の衝撃に心臓を掴まれたよう。
 大隊の間では、個々に芽吹いた罪悪感が、ある種の気まずさのような空気を醸し出し始めている。
 こんなはずでは――仲間を殺すつもりなんて、これっぽっちだって無かったのに――そんな声が、どこからか聞こえてくるような――。

 そして突き飛ばされたヌンは、広がり続ける血溜まりの中で倒れているミクラさんを、たった今、目撃していた。
「ミ、ミクラ――ッ!」
 神の威厳など何処にあろう――大切な娘が直面している死への予感に恐怖し、膝が笑っている。上手く立てないのか、ヌンは地べたを這いずるように血溜まりの中へ入って行った。
 そうして彼女を胸に抱き、必死に声を掛ける。
「ミクラッ! ミクラッ! ッ――しっかりしろ! ミクラッ!」
 血の気の引いた顔、ぼんやりとしたミクラさんの目が、それでもヌンの顔を認識したらしい。
 その瞬間の彼女は、あまりにも美しかった。天使のような微笑みを浮かべ、ヌンの顔にゆっくりと手を伸ばした。
「まぁ……泣いているの? お父様――」
 ヌンの頬に伝う涙――ホログラムのはずだ。でも、僕にはその涙が、ミクラさんの指で拭われたように見えた。
「ミクラッ――だ、大丈夫だ。今、私が、私がお前を救ってやる! 大丈夫、大丈夫、だから――」
 狼狽えるヌンに、ミクラさんが小さく首を横に振った。
「お父様――ごめん、なさい……私、巫女失格、だわ……。お父様の教えに、きっと背いているの――だって、私、お父様、が、神でも、悪魔でも、どっちでもいい――そう、思ってる……。だから、だからね、お父様――」

 ヌンが泣いている。娘の言葉に耳を傾けて、心を激しく揺さぶられている。

「――貴方を心から、愛しています……。次はもっと、い、いっしょ、に――そば、に……――」

 そこでミクラさんの顔から笑みも、その眼から光も、消えてしまった。ヌンの腕の中に残ったのは、彼女の抜け殻だった。まだ温かいのだろうけれど、確かに、抜け殻だった。

                      ≪――続く≫
前話→38.計画の進行――発砲    次話→40.染まる


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Posted on 2018/06/13 Wed. 12:46 [edit]

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河川 バス釣り~2018.06.02&06夕マヅメのみ。  

2018.06.02(土)はガッツリ、日の出から日没まで釣りしましたよ!

一週間前にシャローでガンガン大きい魚が釣れたのを報告したら、この日は東京の友人が遊びに来てくれました^^

ご案内しつつ、朝は二人で広い範囲を巻いて巻いて探す釣り。

これが先週とは打って変わって釣れない。……え、なんで……と、釣り人特有の開始前ハイテンションが急激に冷めてゆく……笑

居て食わないのか、そもそも居ないのか、朝は若干の濁りとローライトで目には見えませんでした。

で、試してみたのがジョインテッドクロー。チェイスがあれば同じポイントでスローな釣りも試してみようと思ったわけです。

そしたらこれ↓
20180602dc.jpg
スモールでは自己記録の49㎝釣れた!(メジャーたわんでしまい申し訳ない……取り敢えず嬉しい!)

ちなみにジョイクロではなくドライブクローラーのネコリグで釣りました。

一投目からチェイスがあったので、即フォロー入れたら喰ってくれました♪

この一匹でテンションを持ち直しつつも、あー、今日は速い釣りじゃ駄目なのかも……と、鼻息荒くリールを巻きまくっていた思考がクールダウン。ポイント変えよう、時間いっぱいあるし、のんびりやってみよう、という感じになりました。


で、移動先で吃驚……なんとベッドを守っている雄だらけ……。

今年はスポーニングの開始が遅れていたらしいので、その分この一週間で一気に季節が進んでしまったのかもしれません。(先週末は大潮でした)

当にミッドスポーン。ハードルアーのアドバンテージは思っていた以上に低いのかも……と感じました><;

なので日中はほぼワームでトライ。スポーニング場の一段下やワンド地形の出入り口付近を狙うも、たまーにコバスが釣れたり、ごく希に友人Nが良型をジグヘッドワッキーでゲットしたり――

コレはコレで楽しいのですが、日差しがかなり強くなってきて集中力が持ちませんでした。


車で仮眠したりして時間を潰し、夕方に朝と同じポイントへ入りました。

すると吃驚――朝はベイトっ気皆無だったのに、日中の暑さで瀬に寄って来たのか、ボイルが発生したりする状況にまで変化していました。

これならハードルアーでワンチャンあるかも!ってことでフラット70SPを巻きはじめたらなんと連発!

最後に嬉しい40UPも釣れました♪
20180602f70sp.jpg
目が赤みがかってる。これからスポーニングする個体っぽいところが余計に嬉しい!

大満足で納竿しました。

いやいやしかし……今回は偶然イイ時間帯にイイ場所に入れましたが、「この気温……ベイトが夕方に寄るぞ!」とか、そんなの大きい川じゃ全く予想出来ませんよね。

今後はアフター回復を探すうえでも、こういったベイトっ気を足で稼いで探さなければなぁと思いました。(……シンドイなぁ…)


そして2016.06.06(水)――この日は仕事上がりの夕マヅメ釣行。

制限時間は一時間!を大きくオーバーして一時間半くらいやってました。

ベイトっ気のあるところで早速アフターをゲット↓
20180606two.jpg
レイドジャパンのツーサイドで初めて釣れた^^ドッグウォークではなくてタダ巻きに食ってきました。

もうすっかり暗くなっていたので水面の割れる音が怖かったですwドキドキ感の意味が違う。笑


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Posted on 2018/06/07 Thu. 23:46 [edit]

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『38.計画の進行――発砲』  

     38.計画の進行――発砲――

 心の弱り切ったミクラさんが心配で仕方がなかったけれど、今となっては時間も限られていた。大隊が巫女の聖堂に到着すれば、ヌンは計画を即実行するだろう。その時に、僕達が遅れをとるわけにはいかない。ヌンの計画を知っている僕達だからこそ、ささやかだができることがあるのだ。
 僕はまずニナに真相を語り、それから各々の役割について説明した。全て、ヌンの話した計画の、そのままに。
 ニナは全てを把握し、即持ち場に向かった。彼女が向かったのは地下通路――この都市のコンピューターにアクセスできる場所だ。彼女はそこから都市全体をチェックし、僕と秀喜に指示を与える。僕と秀喜はニナの指示通りに動き、制限時間内に都市に取り残された人達を誘導する予定である。

 そう、間もなくこの都市は崩壊してしまうのだ。それがこの世界の大地にとって、最後の鍵となる。

 僕と秀喜は通信用の補聴器型インカムをセットして、大隊の後を追った。果たして巫女の聖堂は――既に、彼等に取り囲まれているところだった。
 彼等人間は、今、神と決別しようとしている。長い間ヌンと共に生きて来た彼等だからこそ、こんなことは途方もなく勇気のいる選択肢だったに違いないと僕は思う。しかし、その勇気のタンクに並々と注がれたのは強い怨みの念だ。きっと勇気よりも激しく、その推進力を爆発させている。
 指揮官が大声を張り上げて、大隊を煽った。
「諸君! 今日が新しい時代の始まりだ! 我々は魔道に堕ちた元神を滅ぼし、新たな自由と、心安らかな時を再び手に入れるのである! 諸君! 諸君らはその先駆けとなるのだ! 諸君! 諸君らはその礎となるのだ! 諸君! この聖堂を破壊する準備は整っているのか!?」
 ウオォォォォォォォォォォォ! 大隊が鬨の声を上げ、聖堂前の広場に狂騒をばらまいた。聖堂への、集中砲火が開始されようとしている。
「構え!」
 指揮官の指示が飛び、誰も彼もの手の内で、ガチャリ――と重たげな銃の揺れる音がする。
 その時だった――

――愚かな民たちよ――

 ヌンの声がどこからともなく、大隊犇めく聖堂前の広場に響き渡った。大隊に動揺が走り、指揮官の口から飛ぶはずだった「撃て」の声も喉に閊えたよう。
 天使の通りすがるような一瞬の静寂が訪れ、そして人々の耳に、聖堂の奥から近づいてくるたった一人の、ささやかな足音が届き始めていた。
 そんな、まさか――人々はそう言わんばかりの表情を聖堂の入り口に向けている。誰も見たことの無い神が、今当に目の前まで来ているとの予感に、心の内は如何ばかりか。
 そうして、その足音の主は日の光を浴び、大隊の眼前へと姿を現した。
 大隊と同じく白の民族衣装着たその男は、茶色の長髪をミクラさんと同じ形に編み込んだ、僕達がバーチャルリアリティの世界で邂逅したヌンの姿だ――いや、ヌンを設計した人間の姿である。
 肉体を持たないヌンが、如何にして人前に姿を現せたものだろうと不思議がる所だが、これは打ち合わせ通りの演出だった。今目の前にいるヌンは、実際には黒いコードの束、件のロボットなのである。その姿をホログラムで隠し、人の姿を見せているのだ。
 ヌンは僕達にこう言っていた。聖堂という象徴を壊すだけで、果たして人々の恨みが流れるモノだろうか、と。だからそれよりも、人の姿をして殺されてやるべきとヌンは考えたのである。
 ヌンは確かに滅んだのだ、という実感を与えてやらなければ、人々は今後も武器を製造し、いつかヌンの面影を感じたモノに再び引き金を引くかもしれない。武器は今後不必要と、その手応えを得ることが重要だとヌンは語った。
 そう、ヌンは殺されに出てきたのだ。人々に殺された後で、大地を蘇らせ、全てを終わりにするつもりなのである。
 大地を蘇らせれば、この都市は否応なしに崩壊してしまうプログラムになっているから、そこでヌンは、まず間違いなく死ぬ。存在を失う。
 大地の復活は、神の自殺によって完成されるのである。
 僕達は、そのプログラムが都市の全てを崩壊させるまでにどれだけの時間が掛かるのかを知っている。正確には、都市の半分は一瞬で崩れ去るのだけれど、これは一種の見せしめであって――残り半分、今人々が居住している側、聖堂よりもこちら側には有余があるのだ。都市の半分が崩れ落ちるのを目の当たりにした大隊はパニックになるだろうが、その期に乗じて撃たれたのがロボットである証拠を隠し、ニナの支持で逃げ遅れた人々を誘導するのが僕達の役割だ。
 だから今、僕と秀喜はこうして大隊とヌンの邂逅を黙って見守っている。計画の進行を待っているのである。
 ヌンは厳しい視線でぐるりと大隊を見回し、また、声を発した。

――愚かな民達よ、私が、私こそが千年の時を共に過ごしてきたヌンである。嗚呼、遂に兵器を手にしてしまったか……お前達のそのような賢しさが、私は恐ろしいぞ。だからこそ、私は魔となりこの都市を無くしてしまおうと考えた――

 ヌンの言葉に、大隊の中から声が飛んだ。神と崇めてきた存在に口答えするのは恐ろしかったと見え、その声は酷く震えていた。
「わっ、我々に銃を、に、握らせたのはっ! お前じゃないかっ!」
 その意を汲んで、また別の誰かが叫んだ。
「そッ、その通りだ! 俺達は好き好んで武器を創ったんじゃない! 今を生き残る為に! コレが必要だったんだ!」
 そうだ、そうだ、と――堰を切った同調が大隊に広がり、広場は人々の張り上げる声で満たされていく。声は無秩序に飛び交うのに、その意志は一つだった。

――ならば――

 と、ヌンは一際響き渡る声で皆の声を一度に鎮め、その覚悟の程を問い質した。

――ならば人よ、神を殺すか? 神無き世界を生きるか? それがどういうことか、その怨みに曇った眼で見えているのかっ!?――

 しばし、静寂が訪れた。しかしそこで一歩前に出て、ヌンに銃口を向けたのが件の指揮官だ。彼は血走った眼でヌンを睨み付け、言った。
「だからこそでもある。怨みに曇った眼が再び世界を正しく見つめる為にも、恨みは晴らさねばならない。私は妻と子と友を貴様の為に一度に失ったぞ……ッ――今は、この引き金を引くことしか考えられんのだッ!」
 指揮官は銃を構え直し、ヌンの心臓部に狙いを定めた。

 そして、銃声が響き渡る――。

                      ≪――続く≫
前話→37.純白の大隊    次話→39.No Title


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Posted on 2018/06/06 Wed. 23:09 [edit]

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『37.純白の大隊』  

     37.純白の大隊――

「――そういうわけだ。すまないが、後のことは君達に任せたい。どうか、くれぐれもミクラをよろしく頼む」
 ヌンは説明を終え、一方的に僕達をバーチャルリアリティの空間から解き放った。僕達を押し包んでいたコードは一切がどこかへ消え去って、気が付けば件の部屋に立っている。
 僕と秀喜は顔を見合わせて、お互いの胸中を一瞬探り合い、声を掛け合った。
「なぁ……」
「……うん」
 また、暫しの間。
 僕達は、この物語がヌンの意志により、結末へと舵を切られたのだと感じていた。そこに僕達が望むような大団円は存在せず、離れ離れになってしまう親子の悲劇を予感して、塞ぐような気持になっていたのだ。
「本当に、これで良いのか?」
 秀喜の問いに、僕は即答できない。でも、最早ヌンの意志を曲げることもできないと感じていた。人に巣食う怨みの念を何よりも危惧するヌンだからこそ、今、彼はそれを再び流さねばならないとしている。その為に、己だけを犠牲にしようとしている。
 それは生き残っている都市の人々の為であり、ミクラさんの為だ――僕達に否定できるような生半な覚悟ではない。だから――
「やるしか、ないだろうな……。ヌンの言った通り、そうしなくちゃ、ミクラさんが人々から追われる形になるかもしれないし、兵器の製造も続いてしまうかもしれない……」
「――そうか……」
 秀喜は俯いて、しかし、腹を括ったように頷いた。よし――そう呟いて、パンッと己の両頬を叩いた。
「やるからには、ばっちり完璧にこなしてやるぜ。怪我人一人出させねぇ。なんならしばらくは、生き残った奴らと共同生活したっていい。新しい家をたくさん建てないとだしな。人手が要る――」
 秀喜のその言葉に、僕の腹も据わった心地がした。
「よし、なら行こうか、秀喜――先ずはニナと合流だ」
 僕達は部屋を後にした。


ミクラさんの家に向かう途中で、僕達は進軍する都市の人々と遭遇した。
 そう、進軍だ――人々はその手に鉄製のライフル様の銃を構え、隊列を組み、真っ直ぐ巫女の聖堂を目指して街道を歩いていたのだ。

白い民族衣装の、純白の大隊――。

 ヌンの言っていた通りだった。彼等は反旗を翻し、数週間前から影で武器の製造を開始していたのだ。非暴力を訴えていたミクラさんはこの計画を知らない。知らされていなかった。
 ヌンは自分を敵と目するこの勢力の存在を事前に察知し、それを逆手にとってある計画を立てていた。そしてつい先程、その全貌を僕と秀喜に語ってくれたわけだけれど――しかし、こうして直にその勢力を見て、僕は驚きを禁じ得なかった。
「あ、あんなモノまで用意したのか……」
 前進する人々の後方から、一台、また一台と後に続いてくるのは、なんと大型の、銀色に輝く戦車だ。つい数週間前まで兵器など作ったことも無い人々が、あれを作り上げたとは末恐ろしい。形は僕達の世界の戦車とそっくりだけれど、しかしそのボディに感じる剛性、巨大な銃口の禍々しさが、圧倒的な破壊力を想像させる。
 そして今、僕が驚きに足を止めていると、その隊列の先頭に躍り出た人影があった。
「やっ、やめて下さい! みなさん! どうか考え直してっ!」

 ミクラさんだった――。

 ミクラさんは大隊の先頭を歩く、指揮官らしい男の前で両腕を広げた。男の歩みが止まると同時に、大隊全体が進軍を一時停止させる。
「どうして武器を手にしたのですかっ! 絶対に間違っています! 私達の神は、それのみを厳しく禁じていたじゃありませんか!」
 そう叫んだミクラさんを、男は無感情に見詰め、やがて首を横に振った。
「ミクラ……お前の気持ちは痛い程に解る。私達だって神の元で、お前の伝達を頼りに、長い間生活してきたのだから。でも――」
 突然、男の表情が険しくなった。ミクラさんを強く睨み、青筋を浮かべ、憤怒と呼ぶが相応しい形相だ。男は叫んだ。
「その神がッ! 私達の仲間を! 家族を! 大切なこの都市諸共葬り去ろうとしているッ!」
 ミクラさんは明らかに怯んだ。男が全身全霊の怨みを声に滲ませて、彼女にとって不都合な事実を叫んだから。
 なぜその事実を? という疑問は最早語るに及ばない。いずれは誰かが気付くこと――こんなことは、ヌンにしかできっこないのだと。
「ミクラ、この隊に参加している者は皆、少なからずヌンに大切な人を奪われているのだ。妻を失った者、子供を失った者、恩人を失った者、親を失った者もいる。なぁ、ミクラよ――これでも私達に神を信じろと言えるのかッ!? 人殺しの神にッ! これでも心を預けよと言えるのかッ!? 私達は、最早ヌンを殺さねば前には進めぬのだ!」
 ミクラさんは目の前にある感情の強さ、禍々しさに当てられて、もう一言も話せなかった。何か言おうとしてはいるが、唇は震えるばかりで思うとおりにならない。
 そして業を煮やした男は、どけっ! と乱暴にミクラさんを突き飛ばし、再び巫女の聖堂をして歩き始めた。大隊が、後に続く。
ミクラさんは通過してゆく大隊のそばに頽れて、そこから動けない様子だった。隊の人間は血走った目をただ前へと向けるばかりで、そんな彼女に声を掛けることも無い。
 嗚呼、これが怨みなのだと思った。心を狂わせ、人を闘争へと走らせる。

 それは酷く切実な餓えなのだ。敵を殲滅するまで、渇きが癒されることは無い。

 大隊の様子を目の当たりにし、僕は不安になった。この怨みを、ヌンは流すと言っていたが、本当に可能なのだろうか? と。
 ともあれ、僕と秀喜はミクラさんのそばへと駆け寄った。違う場所から見ていたのだろう、ニナも駆けて来た。
「大丈夫か?」
「ミクラッ、大丈夫? 立てる?」
「ミクラさん、怪我は?」
 三人から同時に声を掛けられて、彼女は僕達をぐるりと見回した。そして――
「ごめんなさい……私、私――」
 くしゃりと歪んだ顔を俯けて、言った。
「どうして何も、できないんだろう――」
 彼女はすっかり体に力が入らなくなってしまっていて、僕と秀喜に両脇を支えれれて立ち上がり、街道の隅へ移ると、建物に背を預けて再び座り込んだ。
 そして大粒の涙をボロボロと零しながら、進軍する人々の背中を、ただ見詰め続けていた。

                  ≪――続く≫
前話→36.心模様の断片    次話→38.計画の進行――発砲


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Posted on 2018/05/30 Wed. 23:03 [edit]

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河川 バス釣り~2018.05.25~26 ようやく春らしい!  

地元河川でのバス釣りです。
冬に豪雪だった所為なのか……もう5月も終わりかけと言うのに、これまでなかなか春を感じるようなスモールマウスに出会えていませんでした。
――が、ようやくシャローにバスたちが差しはじめたご様子です♪

土曜日にどう動こうかなぁ~と思案しつつ、25日金曜の夕方は仕事上がりの様子見釣行。
ソウルシャッド45SPで一本釣ることが出来ました^^↓
20180525s.jpg
おぉ、これなら明日は期待できそうじゃん!とテンションの上がる一本でした。
そしてこの日は貴重な魚にも遊んでもらえました↓
20180525yama.jpg
ソウルシャッドにまさかのヤマメww
随分とパーマークが薄かったので、ツイッターに「これってヤマメですよね?」と投稿したところ、やはりヤマメという回答を頂きました。(妖怪熊河童さん、ありがとうございました!)
降海型のヤマメで「ギンケ」と呼ばれているそうです。海で大型化して産卵期に朔上してくる、いわゆるサクラマスになる前の段階のヤマメがこれ。
調べてみたら降海型は海に向かう頃からどんどんパーマークが薄くなって、やがて銀色のサクラマスになる――おぉ、だから「銀化」なのか!超納得!!
釣り上げた時は「なんでこんなところにマスがっ!?」と吃驚しましたが、なるほど、こういうこともあるんですね。


そして期待十分で迎えた本日26日。
朝からウェーディングでポイントに入り、Drミノーを色んなスピードで巻き分けているとヒット↓
2018052645a.jpg
幸先の良い44㎝!ゆっくりボトム付近を巻いている時にヒットしました。
うわぁ……超嬉しい一本でした。何が嬉しいって「ようやく春だな!」って感覚が最高です。

立て続けにもう一本↓じゃあもうソウルシャッドでボトム擦っちゃうのはどうだろ? で、ゲット^^
2018052640.jpg
42㎝! 二本とも雄っぽくて、ベッドを作りにシャローへ差してきてる気がしました。
じゃあデカい雌はどこだ??ってことでビビビボムをあっちこっちへ見境なく投入↓
2018052645.jpg
45㎝! ヤバい! 超楽しい! でも、これも雄っぽい気が……

結局同じポイントではいかにもプリスポーンな雌は見つけられず、昼休憩をはさみ大きく場所移動。
ここのポイントは来週また試してみようと思いました。
ベッドが出来始めたら雌も差して来るのか……どうなのか……。普通に来週末にはスポーニング終わってサイズ下がりそうな気もしてます。笑

異動先はいかにもスポーニングな逆ワンド系のエリア。
かなりだらだらとシャローが続いているので、流木多いし根掛かり怖い……消極的にミノー(FLAT70F)で中層をチェック。
これに一投目からヒット↓
2018052641.jpg
41㎝! ボトムに当てないよう竿を立てて結構なスピードで巻いていましたが、引っ手繰るような良いバイトでした。
ファイト中も5連続ジャンプとかしたりして、元気の良さにビビりました。笑

さらに大きい魚を求めて、少しだけ釣りをズラしてみる試み↓
流れの強いところでミノーを速巻きしてみました。ら――
20180526gb.jpg
30㎝くらいかな……思い切りサイズダウン。笑
でも、流れの中にいた魚らしいミノーの食いっぷりはナイスです。

その後も色々試して歩き回りましたが、なんとサイズダウンが連発w徐々に小さい魚が釣れるようになっていくという悪化ぶりw
ただ単にズラせば良いってもんじゃない……色々狙ってズラしていく腕前はありゃしませんでした。

極め付け、最後の一匹は遂にスーパービッグかと思いきや、まさかのデカウグイ↓
20180526ugui.jpg
50UP?? いや、60あるかもです。笑
掛けた時はあれ?二ゴイかな? と思ったのですが、一瞬見えた口が二ゴイより大きかったのと、尾ヒレの形がバスに似ていたことから――まさかシーバス!?とかww勘違いからの有り得ないドキドキ感を一瞬だけ味わいました。笑

ウグイで何だかオチが付き、今日はこんへんにしよう、と四時納竿。
ようやくですが、春らしい楽しい一日でした。
20180526F.jpg
あ、そういえば一週間前の片倉釣行から使用しているコチラ↑新しく出た18フリームスLT。
今日は大活躍でじっくり性能を体感できました。
ずっと15フリームスを使い続けていた身からすると、「お値段そのまま」でこの軽さは本当にありがたいです。
悪くなった点も特に見当たらないし、使い続けてコンセプトであるタフさをより感じられれば最高ですね!


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Posted on 2018/05/26 Sat. 22:31 [edit]

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小説:移動城塞都市と涙の運河 『36.心模様の断片』  

     36.心模様の断片――

 僕と秀喜の前に立っていたのは、白いポンチョのようなこの都市の民族衣装を着た一人の紳士だった。茶色の長髪をミクラさんと同じ形に編み込んであり、口髭を蓄えている。碧眼は優しげな光を湛えて僕達を見据え、敵意など微塵も感じさせることはない。
 僕はその男に尋ねた。
「貴方がヌン、なのですね?」
 男は首を横に振った。
「如何にも私はヌンだが、しかしこの姿が私自身ではない。私はプログラムだから、これは私を設計した人間の姿を借りているに過ぎないのだ。しかし、人の姿で君達と話しをしたいと思った」
 どうしてそんなことを? とは思わなかった。これは僕達と対話するうえで、ヌンが礼儀や敬意を表したいのだと、その目が語っているように思えたから。
 その目は僕と秀喜を交互に見て、溜息を吐くように微笑んだ。
「私は私の計画が万事上手くいっている世界を見続けて、新人類に確かな愛着を感じるようになっていた。嗚呼、私は間違っていなかったのだと、彼等の生活を覗く度にそう思った。やはり、人間は素晴らしい――助け合い、支え合い、信じるモノが善でありさえすれば、美しい心根で生きることができる。この都市を包んでいた芸術の素晴らしい事、君達も目にしただろう? 前世代ではあのような芸術さえ生まれることも無かったのだ。あれらの絵画に、新人類の心が映り込んでいると私は感じているよ。彼等は本当に素晴らしいと――そう想うのだ」
 今はその半分が失われてしまった都市の景観を懐かしむように、ヌンは真っ白な天を軽く仰いで瞳を閉じた。その瞼の裏に、今でも都市の美しさが残っているように。
 だが、やがて俯いて、ヌンは目を開いた。
「しかし、それも壊さねばならぬ……人も、この都市の者なら殺さねばならぬ――始めから決めていたことだ。仕方がない……。そう思うからこそ、私はできる限り人に係わるまいとしてきた。与える言葉は最小限に留め、この都市の統治も極力は民の自主性に預けてきた。それは、神としての威厳を保持するうえでも必要な事だったのだ」
 ところが、徹頭徹尾神であろうとしたヌンの前に現れた一人の少女が、その壁を容易く壊してしまった。少女の名はミクラ・ヌンディーネ。両親を亡くし、施設で生活する孤児だった。
 ヌンは少し照れくさそうに頬を掻き、僕から視線を外した。

「お父様――と、そう呼ばれた」

 長い間神よ、主よと呼び掛けられ、語られる名には畏れを含めて様が付随した。それはヌン自身もそうあるべきと思っていたし、当たり前のことだった。でも、不意に呼ばれたその響きに、ヌンは――

「暖かい――そう、思ってしまったのだ」

 その時のことを思い出しているのかもしれない。ヌンは僕達に背を向けて、再び真っ白な空を仰ぐようにしている。その背には確かな人間味があって、嗚呼、僕は彼に、確かな心を感じていた。
(ひょっとしてヌンは、人に憧れていたのかもしれない――)
 そんな風にさえ思った。
「始めは一方的に話すミクラの声を聞くだけで、声を掛ける勇気が湧かなかった。驚かれて、逃げられてしまったらどうしようなどと考えもしたし、私が滅多に話さない存在だからこそ、彼女はこうして話に来るのかもしれない――そんな風に思うこともあった。だからアレには参ったよ。勇気を振り絞って初めて声を掛けた時、大泣きされたのだ。どうしたら良いのか全く分からない――そんな経験は初めてだった」
 こちらから顔が見えなくても、そこにあるのは微笑みであろう――そう自然と想像してしまうようなヌンの声だ。僕と秀喜は、それを静かに聞いていた。
「ミクラと話せるようになって、私はどんどん彼女に惹かれていった。幼くとも、彼女には人として大切な優しさが備わっており、真面目で前向きな魂が、それを強く支えているのだと分かった。まだ十にも満たないのに、これは素晴らしいことだ。特別な子だと思った。学校や施設での様子をたくさん話してくれたが、自分が思うこと以上に、周囲の人の心を想像して語ることが多い子で、いつも誰かを気に掛けていた。ともすると、変わった子だったのかもしれない。そして親と云う信じるべき人がそばにいない分も、強く私の教えに縋っていたのかもしれない。ともあれ、そんな彼女が、強く、美しく成長していくのを見守れることが、私は嬉しかった」
 僕には、そう語るヌンの気持ちが少しだけ
分かるような気がしていた。
 彼女に出会った時、言葉を交わして直ぐに思ったことがある。嗚呼、この人に嘘はつけないな――と。
 普段から嘘を吐くようなことは滅多にない僕だけれど、それでもそう思わされたのだ。
 彼女が与えてくれる無条件の信頼は何にも代えがたいと直感し、それは、神々しくも居心地よく僕達を包んでいた。
 とてもじゃないが、この人を安易に悲しませるようなことはできないと思ったのだ。
 そして、彼女の強さは間違いなく本物だ。
 身を挺して民を守り――パニックになったこの都市にいて、この都市の民と、困窮する外の民を、彼女は非暴力のまま本気で救おうと考えていた。具体的な手立ては無い様子だったが、決して諦めてはいなかった。
 ヌンもきっと、そんな彼女という存在を誇らしく感じていたのだろうと想像する。この世界を創った者として、彼女の父として――。
ヌンは振り返り、真っ直ぐに僕を見た。
「青木祐介よ、君の言う通りなのだ。私にとって、ミクラは特別な存在になってしまっていた。それでも計画を推し進めるべきとして、揺れながら行動した結果が今のこの都市、そして、困窮する外の民達だ。私は最後の最後で失敗した。これ以上計画を元のまま進めることはできない。この大地に恵みを呼び起こし、私は後片付けをして消えようと思う。そして君達に頼みがある。どうか、その手伝いをしてもらえないだろうか――」
「――っ! ちょっと待て!」
 秀喜の直感がヌンの言葉を遮り、声を張り上げていた。
「あんた、なんか急いでいないか? それに消えるってどういうことだ!? ミクラはあんたのいる世界を望んでいるんだぞ!  まずはアイツにもう一度会って、話してやることが沢山あんだろうがッ!」
 ヌンは秀喜を見て、悲しげに微笑んだ。そして、首を横に振った。
「ありがとう、長嶋秀喜……君は筋の通った男だ。そして不義理を犯そうとする私をこうして諌めてくれた、優しい男だ。でも、しかし――」
 僕達を見るヌンの表情が真剣味を帯びる。最早譲ることはできないのだと、暗に示しているかのように。
「時は差し迫っているのだ。残念だが、ミクラと話してやれる時間は残されていない……」
 時が差し迫っている――とは、一体どういうことなのだろう? 僕と秀喜は顔を見合わせ、ヌンを説得したい気持ちにぐっとブレーキを掛けねばならなかった。

                       ≪――続く≫
前話→35.世界の変遷VR3    次話→37.純白の大隊


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Posted on 2018/05/23 Wed. 21:40 [edit]

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